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出版者情報
変わりゆく日本人のネットワーク
ICT普及期における社会関係の変化
- 書店発売日
- 2018年2月9日
- 登録日
- 2017年11月7日
- 最終更新日
- 2018年2月7日
紹介
情報通信技術(ICT)は、対人関係や社会集団との関わりの変化の要因の一つと目され、個人のコミュニケーションの道具として発展、普及した側面が大きい。ICTの普及した日本社会において、社会関係はいかに変化したのか。1993年と2014年における山形市と朝霞市の2都市の調査により、この約20年の社会関係の変化を実証的に分析する。
目次
はしがき[石黒 格]
序章 21世紀の家族・コミュニティ変動論へ──21年後の朝霞・山形再訪[野沢慎司]
第1章 社会関係のなにが、なぜ変わったと考えられているか[石黒 格]
1.社会関係は「衰退」したのか
2.選択的関係の増加
3.ICTは社会関係をどう変えうるか
4.日本人の社会関係の変化について、なにがわかっているか
5.我々の調査がなぜ必要だったか
第2章 ネットワーク・サイズの変化[石黒 格]
1.ネットワーク・サイズの重要性
2.ネットワーク・サイズの測定
3.回帰モデルによる検討
4.まとめと限界
第3章 親密な友人関係の変化[石黒 格]
1.友人関係の詳細を見る
2.物理的距離と接触頻度の変化
3.関係の機能の変化
4.まとめ
第4章 親密な友人関係における同類結合とその変化──時系列比較の観点から[赤枝尚樹]
1.はじめに
2.同類結合に関する研究
3.変数と分析方針
4.分析
5.まとめと議論
第5章 親子の居住関係と接触頻度の変化[三田泰雅]
1.はじめに
2.親子関係に関する研究
3.方法
4.分析
5.まとめと考察
第6章 家族意識の変化[三田泰雅]
1.はじめに
2.方法
3.分析
4.まとめ
第7章 サポート・ネットワークの変化[針原素子]
1.サポート・ネットワークを検討する重要性
2.サポート・ネットワークの測定
3.世帯外サポート・ネットワークの変化
4.まとめ
第8章 多様化するICT利用とネットワーク・サイズ──都市度とサポート利用可能性の視点から[小林哲郎]
1.ICTの細分化とソーシャルメディア
2.紐帯の強さと都市度
3.携帯コミュニケーションと強い紐帯
4.ソーシャルメディアと弱い紐帯
5.データと分析の準備
6.ネットワーク・サイズに対するICT利用の効果
7.都市度によって異なる携帯通話の効果
8.都市度によって異なるソーシャルメディア利用の効果
9.まとめ
終章 何が変わり、何が変わらなかったのか[石黒 格]
人名索引
事項索引
上記内容は本書刊行時のものです。