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社会的ネットワークと幸福感 原田 謙(著/文) - 勁草書房
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社会的ネットワークと幸福感 (シャカイテキネットワークトコウフクカン) 計量社会学でみる人間関係 (ケイリョウシャカイガクデミルニンゲンカンケイ)

社会科学
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発行:勁草書房
A5判
200ページ
定価 3,500円+税
ISBN
978-4-326-60295-7   COPY
ISBN 13
9784326602957   COPY
ISBN 10h
4-326-60295-3   COPY
ISBN 10
4326602953   COPY
出版者記号
326   COPY
Cコード
C3036  
3:専門 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2016年12月7日
最終更新日
2017年1月13日
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紹介

若年者の非婚や高齢者の孤立が社会問題化する現在、私たちの人間関係は何によって規定され、幸福感にどのような影響をもたらしているのだろうか。本書は、親族・隣人・友人関係の地域差と階層差や、ネットワークが幸福感に及ぼす影響を「30自治体調査」「未婚者調査」「後期高齢者調査」のデータを用いて計量分析によって検証する。

目次

まえがき

序章 変容する人間関係と幸福感
 1.都市社会学と社会老年学からのアプローチ
 2.「幸福」を測定する
 3.未婚化・高齢化のインパクト
 4.本書で用いるデータ
 5.本書の構成

第Ⅰ部 概念と理論

第1章 人間関係をとらえる概念
 1.社会的ネットワークとは
 2.ネットワークが幸福感に及ぼす影響─概念モデル

第2章 人間関係を読み解く理論─都市,エイジングと社会的ネットワーク
 1.都市/地域とネットワーク
 2.エイジングとネットワーク

第Ⅱ部 人間関係の地域差と階層差

第3章 都市住民の親族・隣人・友人関係は衰退しているのか?─都市度と社会的ネットワーク
 1.ネットワークに対する都市効果─理論的系譜と方法論的課題
 2.日本における先行研究と仮説
 3.方法
 4.親族・隣人・友人関係に対する都市効果
 5.考察─減少する近距離親族・隣人数,増大する中距離友人数

第4章 階層的地位は,親族・隣人・友人関係の格差をうみだすのか?─社会階層と社会的ネットワーク
 1.ネットワークに対する学歴・職業・所得の効果
 2.方法
 3.ネットワークの性差と階層差
 4.考察─「ネットワークを広域化する資源」としての学歴・所得

第Ⅲ部 幸福感を規定する要因

第5章 サポートを増やすべきか,否定的相互作用を減らすべきか?─社会的サポート,否定的相互作用とメンタルヘルス
 1.人間関係のプラスとマイナスの機能
 2.方法
 3.誰の受領サポートと否定的相互作用が多いのか
 4.受領サポートと否定的相互作用がメンタルヘルスに及ぼす影響
 5.考察─否定的相互作用が及ぼすマイナス効果

第6章 ソーシャル・キャピタルの高さは満足度を高めるのか?─地域環境と居住満足度
 1.理論的説明と方法論的課題
 2.先行研究と仮説
 3.方法
 4.地域環境が居住満足度に及ぼす影響
 5.考察─地域レベルの社会的凝集性と犯罪被害認知の直接効果

第Ⅳ部 未婚・高齢社会における人間関係と幸福感

第7章 孤独なのは誰か,孤独は不幸をもたらすのか?─未婚者の社会的孤立と孤独感
 1.「社会的孤立」「孤独感」と幸福感
 2.方法
 3.ネットワーク,孤独感が幸福感に及ぼす影響
 4.考察─未婚者にとっての「恋人の存在」の力

第8章 重要なのは親族なのか,友人なのか?─後期高齢者の社会的ネットワークと生活満足度
 1.幸福に老いる条件としてのネットワーク
 2.先行研究と仮説
 3.方法
 4.ネットワークがメンタルヘルスと生活満足度に及ぼす影響
 5.考察─ネットワーク効果の性差

終章 人間関係という「つながり」と「しがらみ」
 1.分析結果のまとめ
 2.理論的/政策的インプリケーション
 3.ネットワークと幸福感─今後の課題

文献
あとがき
人名索引/事項索引
初出一覧

著者プロフィール

原田 謙  (ハラダ ケン)  (著/文

原田 謙(はらだ けん)
1974年生まれ. 早稲田大学第一文学部哲学科社会学専修卒業. 東京都立大学大学院都市科学研究科博士課程単位取得退学. 博士(都市科学). 現在, 実践女子大学人間社会学部准教授. 専門:都市社会学, 社会老年学, 社会調査法. 主著:「居住満足度に関連する要因――地域環境に着目したマルチレベル分析」『理論と方法』30(1), 2015年. 「都市度とパーソナル・ネットワーク――親族・隣人・友人関係のマルチレベル分析」『社会学評論』65(1), 2014年. 「セカンドライフの設計」高橋惠子・湯川良三・安藤寿康・秋山弘子編『発達科学入門3青年期~後期高齢期』東京大学出版会, 2012年. 「なぜ地域が大切か――見直される地域の重要性」森岡清志編『地域の社会学』有斐閣, 2008年.

上記内容は本書刊行時のものです。