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大学への教育投資と世代間所得移転 樋口 美雄 (編集) - 勁草書房
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大学への教育投資と世代間所得移転 (ダイガクヘノキョウイクトウシトセダイカンショトクイテン) 奨学金は救世主か (ショウガクキンハキュウセイシュカ)

社会科学
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発行:勁草書房
A5判
232ページ
定価 3,500円+税
ISBN
978-4-326-50435-0   COPY
ISBN 13
9784326504350   COPY
ISBN 10h
4-326-50435-8   COPY
ISBN 10
4326504358   COPY
出版者記号
326   COPY
Cコード
C3033  
3:専門 0:単行本 33:経済・財政・統計
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年2月7日
最終更新日
2017年3月24日
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紹介

いまや4年制大学に進学する人が5割を超えるようになったが、その半分の学生が貸与型奨学金を利用している。この現実から、はたして日本における「教育の機会均等」はどこまで進められているのか。世帯間の所得格差が拡大するなか、貧困の親から子への連鎖を断つため、十分な制度は用意されるようになっているのか。等々を考察する。

目次

はじめに:本書の目的意識と概要

序章 教育投資は所得階層を固定化するのか:国際比較と日本の動き[樋口美雄・萩原里紗]
 1.親の所得と子どもの所得の相関
 2.親の学歴と子どもの学歴
 3.子どもの教育に要する費用を誰が負担しているか
 4.生涯給与の学歴間格差

第1章 親の所得と大学進学率[野崎華世]
 1.はじめに
 2.最近の大学進学率の推移
 3.地域による大学進学率の違い
 4.大学進学に関わる制度の変遷
 5.家計と家計を取り巻く環境の変化
 6.親の所得と大学進学
 7.おわりに

第2章 大学進学者にとって奨学金は重要なのか[萩原里紗・深堀遼太郎]
 1.はじめに
 2.奨学金と教育ローン,親族からの援助の関係
 3.日本学生支援機構の奨学金の制度,利用状況,返還状況
 4.おわりに
 補論1 都道府県別大学進学率の変化および地元進学傾向の変化
 補論2 わが国の間接給付の問題点
 補論3 教育ローン

第3章 学歴間の労働所得格差は拡大しているのか[何芳・小林徹]
 1.はじめに
 2.日本における学歴間労働所得格差拡大の検討
 3.学歴間の労働所得格差の背景にある要因
 4.国際比較
 5.おわりに

第4章 学歴間昇進格差は拡大したのか[佐藤一磨・石井加代子]
 1.問題意識
 2.分析内容および分析方法
 3.役職者数の学歴間格差は拡大したのか
 4.役職者割合の学歴間格差は拡大したのか
 5.疑似コーホートにおける役職者割合の学歴間格差は拡大したのか
 6.学歴間の役職者平均年齢は変化したのか
 7.おわりに

第5章 奨学金は大学進学,大学卒業後の収入・正規雇用就業に寄与しているのか[萩原里紗・深堀遼太郎]
 1.はじめに
 2.奨学金の大学進学行動への影響
 3.奨学金の影響に関する計量分析
 4.おわりに
 補論 Propensity Score Matching法とPropensity Score Weighting法

第6章 海外居住経験がその後の就業や所得に与える影響[及川純一・樋口美雄]
 1.はじめに
 2.先行研究
 3.データ
 4.海外居住経験の要因分析と英語能力との関連
 5.海外居住経験が女性就業と雇用形態に与える影響
 6.海外居住経験がその後の所得に与える影響
 7.政策提言

終章 政策提言と今後の課題:エビデンス・ベースド・ポリシー[樋口美雄・萩原里紗] 

索引

著者プロフィール

樋口 美雄  (ヒグチ ヨシオ)  (編集

樋口 美雄(ひぐち よしお)
慶應義塾大学商学部教授

萩原 里紗  (ハギワラ リサ)  (編集

萩原 里紗(はぎわら りさ)
明海大学経済学部講師

上記内容は本書刊行時のものです。