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福祉政治史 田中 拓道(著/文) - 勁草書房
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福祉政治史 (フクシセイジシ) 格差に抗するデモクラシー (カクサニコウスルデモクラシー)

社会科学
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発行:勁草書房
四六判
340ページ
定価 3,000円+税
ISBN
978-4-326-35169-5   COPY
ISBN 13
9784326351695   COPY
ISBN 10h
4-326-35169-1   COPY
ISBN 10
4326351691   COPY
出版者記号
326   COPY
Cコード
C3031  
3:専門 0:単行本 31:政治-含む国防軍事
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2016年12月7日
最終更新日
2017年2月11日
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書評掲載情報

2017-04-09 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 根井雅弘(京都大学教授)
2017-04-02 朝日新聞  朝刊
評者: 齋藤純一(早稲田大学教授・政治学)
2017-03-26 読売新聞  朝刊
評者: 苅部直(政治学者、東京大学教授)
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紹介

20世紀の先進国に現れた福祉国家は21世紀に生き残れるのか。福祉国家の何が持続し、何が変化しているのか。欧米(アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデン)と日本の福祉国家の形成・変容過程を、約100年にわたるタイムスパンのなかに位置づけ、歴史学や政治学だけでなく比較政治経済学の知見も組み合わせて考察し、将来像を展望する。

目次

まえがき

序章 福祉国家をどうとらえるか
 1 日本の現状
 2 先進国の現状
 3 本書の目的
 4 福祉国家の理論
 5 本書の流れ

第Ⅰ部 戦後レジームの形成と分岐

第1章 福祉国家の前史
 1 福祉国家に至る三段階
 2 資本主義の変容──一九世紀から二○世紀前半まで

第2章 自由主義レジームの形成──イギリス、アメリカ
 1 戦後レジームの基礎──ブレトンウッズ体制とフォーディズム
 2 イギリス──普遍主義から選別主義へ
 3 アメリカ──最低所得保障への限定
 4 自由主義レジームの形成要因

第3章 保守主義レジームの形成─フランス、ドイツ
 1 フランス──連帯の制度化
 2 ドイツ──補完性と社会的市場経済
 3 保守主義レジームの形成要因

第4章 半周辺国の戦後レジーム──スウェーデン、日本
 1 スウェーデン──社会民主主義レジーム
 2 日本──比較のなかの戦後レジーム
 小括 第Ⅰ部のまとめ

第Ⅱ部 戦後レジームの再編

第5章 福祉国家再編の政治
 1 一九七〇年代の転換
 2 福祉国家へのインパクト
 3 福祉国家再編をとらえる視点

第6章 新自由主義的改革──アメリカ、イギリス
 1 自由主義レジームの改革条件
 2 アメリカ──金融主導型レジームへの道
 3 イギリス──新自由主義から第三の道へ
 4 自由主義レジームの改革と現状

第7章 社会民主主義の刷新──スウェーデン
 1 社会民主主義レジームの改革条件
 2 穏健党の新自由主義
 3 社会民主党の支持層再編
 4 穏健党の新戦略
 5 社会民主主義レジームの改革と現状

第8章 保守主義レジームの分岐──ドイツ、フランス
 1 保守主義レジームの改革条件
 2 ドイツ──ワークフェアと新しい連帯
 3 フランス──自由選択
 4 保守主義レジームの改革と現状

第9章 分断された社会──日本
 1 日本型レジームの改革条件
 2 「日本型福祉社会」の展開
 3 「日本型福祉社会」の破綻
 4 「政治改革」の時代
 5 日本型レジームの改革と現状

第Ⅲ部 課題と展望

第10章 グローバル化と不平等
 1 グローバル化は格差を拡大させるか
 2 格差への対応の違いをもたらす要因
 3 インサイダー/アウトサイダーの分断

第11章 新しいリスクへの対応
 1 労働社会のゆくえ
 2 少子化への対応

終章 日本の選択肢
 1 本書の概要
 2 福祉国家はどこに向かっているか
 3 日本の選択肢


文献
索引

著者プロフィール

田中 拓道  (タナカ タクジ)  (著/文

田中 拓道(たなか たくじ)
1971年兵庫県生まれ。国際基督教大学教養学部卒業、フランス社会科学高等研究院DEA課程修了、北海道大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(法学)。北海道大学法学部講師、新潟大学法学部准教授などを経て、現在、一橋大学大学院社会学研究科教授。専門は政治理論、比較政治。主な著作に『貧困と共和国――社会的連帯の誕生』(人文書院、2006年、社会政策学会奨励賞)、『福祉レジームの収斂と分岐――脱商品化と脱家族化の多様性』(共著、ミネルヴァ書房、2011年)、『近代ヨーロッパの探究 15 福祉』(共著、ミネルヴァ書房、2012年)、『よい社会の探求――労働・自己・相互性』(風行社、2014年)、『承認――社会哲学と社会政策の対話』(編著、法政大学出版局、2016年)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。