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EUの揺らぎ 井上 典之(編集) - 勁草書房
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EUの揺らぎ (イーユーノユラギ)

社会科学
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発行:勁草書房
A5判
272ページ
定価 4,000円+税
ISBN
978-4-326-30265-9   COPY
ISBN 13
9784326302659   COPY
ISBN 10h
4-326-30265-8   COPY
ISBN 10
4326302658   COPY
出版者記号
326   COPY
Cコード
C3031  
3:専門 0:単行本 31:政治-含む国防軍事
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年1月10日
最終更新日
2018年2月20日
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紹介

揺れ動くEUの未来はどうなるのか。さまざまな試練に直面するEUの現在を法・政治・経済の各分野の専門家が読み解く学際的研究。

現在EUは、ギリシャに端を発する金融危機、イギリスのEU離脱、移民・難民問題、テロ問題など様々な側面からの試練を受けている。EU懐疑派の台頭を受けEUがこれまでどおりの結束を維持できるか、あるいはどのように変容するのか、法・政治・経済の観点から検討する。

目次

まえがき

第1部 混迷するEU法体系

第1章 EUの回復力[リミヌッチ・ミケーラ]
 1.はじめに
 2.ヨーロッパとは
 3.誠実協力の意味
 4.多速度式欧州へ向けて
 5.おわりに

第2章 EU市民権概念をめぐる収斂と揺らぎ[髙希麗]
 1.はじめに
 2.EUにおける市民の範疇
 3.収斂された加盟国国籍法制等
 4.EUを揺るがす諸事例
 5.再国民化の動向とEU市民権の本質
 6.おわりに

第3章 EU民事司法協力と国際商事仲裁─国際仲裁の≪localisation≫と≪delocalisation≫─[越智幹仁]
 1.はじめに
 2.仲裁手続と訴訟手続の競合
 3.仲裁判断と裁判判決との競合
 4.おわりに

第4章 EUを揺さぶる法的原理としての民主制─英国のEU脱退を1つの例に─[井上典之]
 1.はじめに─「欧州はどこへ行くのか(Quo vadis Europe)」?
 2.民主制原理が持つ意味
 3.法的視点からみるBrexit
 4.まとめとして─統合とは何か?

第2部 転換期にあるEU政治

第5章 「ドイツのための選択肢」と欧州懐疑主義[近藤正基]
 1.欧州懐疑主義政党の台頭
 2.「ドイツのための選択肢」の躍進─結党から欧州議会選挙まで
 3.「ドイツのための選択肢」の変容─5つの州議会選挙,党分裂,原則綱領
 4.「ドイツのための選択肢」の欧州懐疑主義
 5.比較の中の「ドイツのための選択肢」

第6章 EUの移民政策─政治と文化の絡み合い─[坂井一成]
 1.はじめに
 2.共通移民政策の形成
 3.移民政策の2段階
 4.地中海を渡る移民・難民の大量流入への対応
 5.自由と安全の間の矛盾
 6.移民政策における文化の視点
 7.おわりに

第7章 EUと域外紛争─開発・安全保障の結合という視点から─[増島建]
 1.はじめに
 2.EUにおける開発と安全保障の結合を分析する視点
 3.EU安全保障戦略(ESS)の形成と開発・安全保障の結合
 4.EUグローバル戦略の作成
 5.CBSD─開発と安全保障の新たな結合か?
 6.おわりに

第8章 EU対外政策の将来[安井宏樹]
 1.はじめに
 2.ヨーロッパ対外政策統合の展開
 3.EUの対外政策形成過程
 4.おわりに─EU対外政策の将来

第3部 停滞するEU経済

第9章 ユーロ圏経済の長期停滞の可能性について─2000─2016年─[松林洋一]
 1.はじめに
 2.ユーロ圏経済の概観
 3.設備投資の動向
 4.期待利潤率の動向
 5.金融機関のパフォーマンス
 6.おわりに

第10章 EUの銀行同盟─金融的安定という観点から見た意義と課題─[花田エバ]
 1.はじめに
 2.EUの銀行同盟の概要
 3.金融的安定から見た銀行同盟の意義
 4.銀行同盟の展望
 5.おわりに

第11章 ギリシャ経済危機の原因─危機は終わったのか─[吉井昌彦]
 1.はじめに
 2.ユーロ採択時のギリシャ経済
 3.2000年代中頃のギリシャ債務問題
 4.ユーロ危機後のギリシャ財政
 5.ギリシャ経済危機の今後

索引

著者プロフィール

井上 典之  (イノウエ ノリユキ)  (編集

井上 典之(いのうえ のりゆき)

神戸大学大学院法学研究科 教授

吉井 昌彦  (ヨシイ マサヒコ)  (編集

吉井 昌彦(よしい まさひこ) 
神戸大学大学院経済学研究科教授

上記内容は本書刊行時のものです。