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フィクションの哲学 〔改訂版〕 清塚 邦彦(著/文) - 勁草書房
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フィクションの哲学 〔改訂版〕 (フィクションノテツガクカイテイバン)

哲学・宗教
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発行:勁草書房
四六判
328ページ
定価 3,000円+税
ISBN
978-4-326-15445-6   COPY
ISBN 13
9784326154456   COPY
ISBN 10h
4-326-15445-4   COPY
ISBN 10
4326154454   COPY
出版者記号
326   COPY
Cコード
C3010  
3:専門 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年4月26日
最終更新日
2017年6月23日
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紹介

従来のフィクション論の紹介・検討を通して、本書ではごっこ遊びにおいて参加者にさまざまな想像を指定する小道具の役割を果たすという点にフィクションの本質を見出す。映画・演劇・絵画・彫刻などの視覚的な作品も含む包括的なフィクション論の構築を視野に収めつつ、言語作品をめぐるフィクションの分析を完成させ、クリアな展望を示す。

目次

改訂版へのはしがき
はしがき

序論 フィクションを問うということ
 1 フィクションという概念
 2 虚構的な発言/虚構に関する発言
 3 虚構的な対象の存在と非存在
 4 本書の構成について

第一章 フィクションの統語論
 1 二つの方向性
 2 フィクションの目印となるもの
 3 統語論的特徴の否定――カリーとサールの議論
 4 より慎重な否定論――キャロルの立場

第二章 フィクションの意味論
 1 フィクションは何も指示していないか
 2 非現実の対象を指示すること
 3 フィクションと真偽

第三章 フィクションの語用論(一)主張の差し控えと偽装
 1 フィクションは主張されていないか
 2 プラトン――他人の言葉を語ること
 3 言語行為の褪化あるいは偽装――オースティンとサールの議論
 4 言語行為の表象――オーマン、ビアズリー、イートン、野家の議論

第四章 フィクションの語用論(二)「フィクションを語る」という行為
 1 創造性と想像
 2 グライス流の意図――カリーの理論(1)
 3 事実との符合の偶然性――カリーの理論(2)
 4 事実を記録するフィクション――カリー批判(1)
 5 想像を指定するものは何か――カリー批判(2)
 6 まとめ
第五章 フィクションの語用論(三)ごっこ遊びの理論
 1 ごっこ遊びから表象へ――ウォルトンの議論
 2 作品世界を伴う小道具としてのフィクション
 3 カリーの議論との異同
 4 まとめ

第六章 フィクションのなかでの真理
 1 二、三の説明課題
 2 不確定性と補充――ルイスの理論(1)
 3 矛盾の問題――ルイスの理論(2)
 4 カリーの信念説
 5 ごっこ遊び説

第七章 フィクションの意義と意味
 1 ウォルトンの虚構性理論への反例
 2 画像表象(描写)の理論における「分離」の問題
 3 「分離」的な内容の役割とウォルトンの事例
 4 表象内容の多層性

結語

あとがき
文献一覧
事項索引
人名索引

著者プロフィール

清塚 邦彦  (キヨヅカ クニヒコ)  (著/文

清塚 邦彦(きよづか くにひこ)
1961年群馬県に生まれる. 1992年東北大学大学院文学研究科単位取得退学 博士(文学). 現在, 山形大学人文社会科学部教授. 著書:『画像と知覚の哲学』(共編著, 東信堂, 2015年). 訳書:デイヴィドソン『主観的, 間主観的, 客観的』(共訳, 春秋社, 2007年), グライス『論理と会話』(勁草書房, 1998年)ほか.

上記内容は本書刊行時のものです。