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出版者情報
ヒトはなぜ笑うのか
- 書店発売日
- 2015年2月25日
- 登録日
- 2015年8月13日
- 最終更新日
- 2015年8月13日
書評掲載情報
2015-04-05 |
読売新聞
評者: 村田晃嗣(国際政治学者、同志社大学長) |
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紹介
笑えるもの─冗談・ギャグやお笑い、なんでこんなものが存在しているんだろう? どうしてぼくらはこんなものに時間を費やすんだろう? この問いに、著者たちは進化論と認知科学を武器に立ち向かう。ユーモアがどうして、またどのように進化したのかが明らかに。ふんだんに盛り込まれたジョークもお楽しみあれ!
目次
日本語版のための序文
序文
凡例
第一章 導入
第二章 ユーモアはなんのためにある?
第三章 ユーモアの現象学
1 対象または出来事の属性としてのユーモア
2 デュシャンヌの笑い
3 ユーモアの体系的な言い表しがたさ
4 「ワハハ‐可笑しい」と「フム‐おかしい」
5 ユーモアの知識相対性
6 男女の事情
第四章 ユーモア理論の学説略史
1 生物学的理論
2 遊戯理論
3 優位理論
4 解放理論
5 不一致と不一致解決理論
6 驚き理論
7 ベルクソンの機械的ユーモア理論
第五章 認知的・進化論的ユーモア理論のための20の問い
第六章 情動と計算
1 笑いのツボを探す
2 論理か情動のどちらかがぼくらの脳を組織しているんだろうか?
3 情動
4 情動の合理性
5 情動の非合理性
6 情動的アルゴリズム
7 若干の含意
第七章 ユーモアをこなせる心
1 すばやい思考──頓知の費用・便益
2 メンタルスペース構築
3 活発な信念
4 認識的な警戒とコミットメント
5 衝突、そして解決
第八章 ユーモアとおかしみ
1 メンタルスペースの汚染
2 認識的情動のなかのおかしみ──ミクロダイナミックス
3 報酬と首尾よくいった汚れ仕事
4 「笑いどころをつかむ」──基本ユーモアをスローモーションでみる
5 干渉する情動
第九章 高階ユーモア
1 志向的構え
2 一人称と三人称のちがい
3 擬人化と人間中心主義
4 志向的構えジョーク
第一〇章 反論を考える
1 反証可能性
2 認識的な決定不可能性
3 見かけ上の反例
4 他モデルを簡潔に検討
5 グレアム・リッチーの五つの問い
第一一章 周縁例──非ジョーク、ダメなジョーク、近似的ユーモア
1 知識相対性
2 強度の尺度
3 境界例
4 機知と関連現象
5 予想の操作に関するヒューロンの説
第一二章 それにしてもなんで笑うんだろう?
1 コミュニケーションとしての笑い
2 ユーモアと笑いの共起
3 コメディという芸術
4 文学における喜劇(と悲劇)
5 人を癒すユーモア
第一三章 おあとがよろしいようで
1 「20の問い」への回答
2 ユーモアのセンスをもったロボットはつくれるだろうか?
終章
注
訳者あとがき
参考文献
事項索引
人名索引
上記内容は本書刊行時のものです。