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出版者情報
プリズン・ブック・クラブ――コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年
- 書店発売日
- 2016年8月29日
- 登録日
- 2016年8月4日
- 最終更新日
- 2016年8月9日
書評掲載情報
2020-11-14 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 朝倉かすみ(作家) |
2019-07-07 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 辻山良雄(本屋「Title」店主) |
2018-02-24 | 日本経済新聞 朝刊 |
2017-01-08 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 永江朗(フリーライター) |
2016-11-04 |
週刊読書人
評者: 長谷川一=明治学院大学文学部芸術学科教授・メディア論・メディア思想・文化社会学 |
2016-10-23 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 鴻巣友季子(翻訳家) |
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紹介
重罪犯を収容するカナダのコリンズ・ベイ刑務所で定期的に開かれる読書会。
『怒りの葡萄』『またの名をグレイス』…刑務所内での本をかこんでのやりとりを通して
囚人たちは読書の楽しみを知り、自らの喪失感や怒り、罪の意識について吐露し、
人種や宗教の壁を越え、異なる意見の持ち主の話にも耳を傾けるようになった。
1年間ボランティアとして運営に関わったジャーナリストが見た、囚人たちの変化とは。
胸に迫るノンフィクション。
目次
1 墓地でのウォーキング
2 約束は守られた(モーテンソン『スリー・カップス・オブ・ティー』)
3 あなたは正常ですか?(ブラウン『月で暮らす少年*』、ハッドン『夜中に犬に起こった奇妙な事件』)
4 Nで始まる差別語(ヒル『黒人たちの物語*』)
5 きれいな朝焼けは看守への警告(ミストリー『かくも長き旅』)
6 夏に読んだ本
7 読書会という隠れ蓑(シェイファーほか『ガーンジー島の読書会』)
8 グレアムとフランクの読書会(ギャロウェイ『サラエボのチェリスト』)
9 この環境に慣らされてしまったのさ(ジャンガー『戦争*』)
10 虐待かネグレクトか(ウォールズ『ガラスの城の子どもたち』)
11 今日一日を生きなさい(スタインベック『怒りの葡萄』)
12 刑務所のクリスマス(オー・ヘンリー『賢者の贈り物』『警官と讃美歌』、エリオット『賢者の旅*』)
13 三人の読書会(ラーソン『第三帝国の愛人』、グラッドウェル『天才! 成功する人々の法則』)
14 島の暮らし(レヴィ『スモール・アイランド*』)
15 もうひとりの囚われびと(ヒルシ・アリ『もう、服従しない』)
16 傷を負った者(ドイル『ポーラ――ドアを開けた女』)
17 容疑者たち(ボイド『ありふれた嵐*』、スワループ『6人の容疑者』)
18 善は悪より伝染しやすい(アッカーマン『ユダヤ人を救った動物園』)
19 史実を再構成する(アトウッド『またの名をグレイス』)
20 最後の読書会(『またの名をグレイス』ふたたび)
21 巣立っていったメンバーたち
*は邦訳のない作品
上記内容は本書刊行時のものです。