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物語 日本の治水史 竹林 征三(著/文) - 鹿島出版会
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物語 日本の治水史 (モノガタリ ニホンノチスイシ)

工業・工学
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発行:鹿島出版会
四六判
272ページ
定価 2,600円+税
ISBN
978-4-306-09447-5   COPY
ISBN 13
9784306094475   COPY
ISBN 10h
4-306-09447-2   COPY
ISBN 10
4306094472   COPY
出版者記号
306   COPY
Cコード
C3051  
3:専門 0:単行本 51:土木
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年4月27日
最終更新日
2017年4月27日
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紹介

治水の歴史とは、事故と失敗に対し、いかに学び、難課題を克服してきたかの歴史である。世にも不思議な技術の歴史を解説する読本。

広大にして複雑な治水史観点から、神話・伝説に始まり、武田信玄、加藤清正、明治以降の田辺朔郎、青山士らの名治水家の歴史的・社会的背景との関連で書き下ろされた物語は、新鮮にして興味深い話題の連続である。
技術は失敗・事故の反省により進展してきた。連年の如く河川浸水災害は繰り返し起きている。治水の失敗は認識されずに歴史から消え去る。破堤・災害は河川の持つ遺伝子である。治水神・禹の系譜は脈々と四千年継がれている。鯀の治水の失敗は忘れ去られている。巨大災害の世紀・混迷を深めている治水。学ぶべきことが余りにも多い。
治水哲学への関心は、河川技術者にとって必須の心得である。治水の心髄を読者に目覚ませる一冊。

目次

【治水技術 揺籃期】 河川技術とは何か/伏羲と女媧/鯀の失敗と禹の治水/八俣大蛇伝説の治水/茨田堤の治水/人柱伝説の治水/利他行の治水/自助・共助の治水
【治水技術 発展期】 武田信玄の治水/太閤秀吉の治水/佐々成政の治水/加藤清正の治水/成富兵庫の治水/大久保長安の治水/伊奈流の治水/伊奈流治水の謎/紀州流の治水/朱子学の治水と陽明学の治水/ダム築造の名人・西嶋八兵衛/蔡温の治水
【治水技術 成熟・混迷期】 田辺朔郎の琵琶湖疏水/青山士の碑文/大河津分水/「態と切り」の治水/日本の治水の系譜/河川技術混迷の時代/原点回帰が求められている/科学技術と治水/日本列島・九難の災害の宿命/巨大災害の世紀に突入

著者プロフィール

竹林 征三  (タケバヤシ セイゾウ)  (著/文

竹林 征三 (たけばやし・せいぞう)
1967年 京都大学 工学部 土木工学科 卒業
1969年 京都大学大学院 修士課程修了、建設省入省
琵琶湖工事事務所長、甲府工事事務所長等を経て
1991年 建設省土木研究所 ダム部長、環境部長、地質官を歴任
1997年 財団法人土木研究センター 風土工学研究所 所長
2000年 富士常葉大学 環境防災学部 教授、付属風土工学研究所 所長
2006年 富士常葉大学大学院 環境防災研究科 教授(兼務)
2010年 富士常葉大学 名誉教授
工学博士、技術士(建設環境・河川砂防及び海岸)

[主な著書]
『風土工学序説』、『風土工学の視座』、『ダムのはなし』、『続 ダムのはなし』、『環境防災学』(いずれも技報堂出版)/『ダムは本当に不要なのか』(ナノオプトニクス・エナジー出版局)/『東洋の知恵の環境学』(ビジネス社)/『ダムと堤防』(鹿島出版会)/『甲斐路と富士川』(土木学会山梨会)/『湖国の「水のみち」』(サンライズ出版) など多数

上記内容は本書刊行時のものです。