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新訳 明日の田園都市 エベネザー・ハワード(著/文) - 鹿島出版会
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新訳 明日の田園都市

発行:鹿島出版会
四六判
292ページ
定価 2,400円+税
ISBN
9784306073296
Cコード
C3052
専門 単行本 建築
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2016年8月25日
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書評掲載情報

2018-05-13 毎日新聞  朝刊
評者: 伊東光晴(京都大学名誉教授・経済学)

紹介

近代都市計画の祖、ハワードによる住民の立場から考えられた初の都市計画論。
不朽の名著、新訳版刊行。

『明日の田園都市』は、他のどんな本よりも現代の都市計画運動を導き、その狙いを変えるのに貢献している。でもこれは、古典の伝統的な不運にも直面している。それを明らかに一度も読んでいない人々に糾弾され、そして十分に理解していない人々に受け入れられているのだ。人の生を中心として文明を築くにあたり、サー・エベネザー・ハワードの有名な本を再刊するよりも時節を得た貢献はあり得ないだろう――L・マンフォード(1951年版本文より)

繰り返すが、本書は都市計画文献の中で独特な位置を保ち、あらゆる都市計画文献の参考文献に挙げられ、主要図書館の棚に並び、都市計画に関するほとんどの本で言及されている。それなのに、都市計画をめぐる通俗著述家のほとんどは本書を読んだことがないらしい――F・J・オズボーン(1951年版本文より)

ハワードの考えていた田園都市というは、名前や、その後のレッチワースをはじめとするニュータウン群から想像されるような牧歌的な郊外住宅地ではない。
そもそも本書の大半が都市の物理形態よりは、社会システムや事業収益計算に費やされていることは、改めて指摘しておこう。でもそのわずかなフィジカルプランの部分ですら、ハワードがここで思い描いているのは、むしろ最新のテクノロジーを取り入れた超ハイテク都市だ。――訳者あとがきより

目次

序文 F.J.オズボーン
この版への序文 F.J.オズボーン
田園都市の発想と現代都市計画 ルイス・マンフォード
著者の序文
第1章 「町・いなか」磁石
第2章 田園都市の歳入と、その獲得方法――農業用地
第3章 田園都市の歳入――市街地
第4章 田園都市の歳入――歳出の概観
第5章 田園都市の歳出詳細
第6章 行政管理
第7章 準公共組織――地方ごとの選択肢としての禁酒法改革
第8章 自治体支援作業
第9章 問題点をいくつか検討
第10章 各種提案のユニークな組み合わせ
第11章 後に続く道
第12章 社会都市
第13章 ロンドンの将来
訳者あとがき

著者プロフィール

エベネザー・ハワード  (エベネザー ハワード)  (著/文

エベネザー・ハワード Ebenezer Howard
1850-1928。イギリス、ロンドン生まれ。1898年、To-Morrow: A Peaceful Path to Real Reform(明日:本当の改革に向けた平和的な道)を刊行。1902年に改訂を加え、Garden Cities of To-morrowと題を改め、本書『明日の田園都市』を再刊行する。速記者、発明家、田園都市思想を実践する社会学者などの顔をもつ。1903年、ロンドン郊外のレッチワースに実際に田園都市を着工し、続いてウェリンにも建設。その後の世界的なニュータウン建設に先鞭をつけた。

山形 浩生  (ヤマガタ ヒロオ)  (翻訳

山形浩生(やまがた・ひろお)
1964年東京生まれ。東京大学都市工学科修士課程およびマサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。大手調査会社に勤務のかたわら、小説、経済、ネット文化、コンピュータ、建築、開発援助など広範な分野での翻訳および執筆活動を行う。
著書に『たかがバロウズ本。』(大村書店)、『教養としてのコンピュータ』(アスキー新書)、『要するに』『新教養主義宣言』(河出文庫)など。主な訳書に『クルーグマン教授の経済入門』(ちくま文庫)、ロンボルグ『環境危機をあおってはいけない』(文藝春秋)、ピケティ『21世紀の資本』(みすず書房)、ポースト『戦争の経済学』(バジリコ)、ライト『フランク・ロイド・ライトの現代建築講義』(白水社)、チュミ『建築と断絶』、ジェイコブズ『新訳 アメリカ大都市の死と生』(鹿島出版会)ほか多数。

上記内容は本書刊行時のものです。