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a:9:{s:12:"shoshi_title";s:73:"【シリーズ】日本文学の展望を拓く 5 資料学の現在 ";s:11:"shoshi_isbn";s:17:"978-4-305-70885-4";s:16:"shoshi_publisher";N;s:11:"description";s:868:"書物をめぐるネットワーク、 人と書物とをめぐる文化総体の追究が 資料学の全容である 日本文学とその研究がこれまでに担ってきた領域、これから創造していく可能性をもつ領域とは何か。 人文学としての文学が人間社会に果たしうる役割に関して、 より豊かな議論を成り立たせるには、これからどうしていけばよいのか。 日本文学の窓の向こうに広がるものの総体を捉えようとするシリーズ、「日本文学の展望を拓く」第5巻。 【執筆者】鈴木 彰/目黒将史/小峯和明/粂 汐里/大貫真実/蔡 穗玲/中根千絵/高橋悠介/渡辺匡一/柴 佳世乃/和田琢磨/小此木敏明/伊藤慎吾/山田洋嗣/渡辺麻里子/グエン・ティ・オワイン";s:6:"author";s:31:"小峯 和明(監修)…他1名";s:10:"publishers";s:12:"笠間書院";s:9:"publisher";N;s:9:"productor";s:12:"笠間書院";s:12:"release_date";i:1510239600;}

【シリーズ】日本文学の展望を拓く 5 資料学の現在

文芸 ラノベ

小峯 和明(監修), 目黒 将史(編著 | 編著)
発行:笠間書院

A5判   402頁  上製
価格 9,000円+税

ISBN 978-4-305-70885-4   C0095
在庫あり(出版社情報)

奥付の初版発行年月 2017年11月
書店発売日 2017年11月10日
登録日 2017年10月25日

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紹介

書物をめぐるネットワーク、
人と書物とをめぐる文化総体の追究が
資料学の全容である

日本文学とその研究がこれまでに担ってきた領域、これから創造していく可能性をもつ領域とは何か。
人文学としての文学が人間社会に果たしうる役割に関して、
より豊かな議論を成り立たせるには、これからどうしていけばよいのか。
日本文学の窓の向こうに広がるものの総体を捉えようとするシリーズ、「日本文学の展望を拓く」第5巻。

【執筆者】鈴木 彰/目黒将史/小峯和明/粂 汐里/大貫真実/蔡 穗玲/中根千絵/高橋悠介/渡辺匡一/柴 佳世乃/和田琢磨/小此木敏明/伊藤慎吾/山田洋嗣/渡辺麻里子/グエン・ティ・オワイン

目次

緒言──本シリーズの趣意──(鈴木 彰)
総論―― 〈資料〉から文学世界を拓く──(目黒将史)
1 はじめに/2 資料学を〈拓く〉(第1部)/3 資料生成の〈場〉と〈伝播〉をめぐって(第2部)/4 資料を受け継ぐ〈担い手〉たち(第3部)/5 おわりに

第1部 資料学を〈拓く〉

1 〈説話本〉小考―― 『印度紀行釈尊墓況 説話筆記』から ――(小峯和明)
*説話、説話本、速記、印度紀行、北畠道龍
1 「説話」の語誌/2 明治期の用例と〈説話本〉/3 北畠道龍の仏蹟巡礼/4 書誌と翻刻
2 鹿児島県歴史資料センター黎明館寄託・個人蔵『〔武家物語絵巻〕』について――お伽草子『土蜘蛛』の一伝本――(鈴木 彰)
*鹿児島県歴史資料センター黎明館寄託、お伽草子『土蜘蛛』、絵巻、資料紹介、翻刻・挿絵写真
1 はじめに/2 書誌について/3 詞書本文/4 本文の素性と性格/5 挿絵の性格―慶應本との比較から/6 伝来の経緯・落款のことなど
3 国文学研究資料館蔵『大橋の中将』翻刻・略解題(粂 汐里)
*古浄瑠璃、説経、扇面画、お伽草子、法華経
1 はじめに/2 諸本における位置/3 挿絵について/4 まとめにかえて―扇面画との関係/5 【翻刻】
4 立教大学図書館蔵『〔安珍清姫絵巻〕』について(大貫真実)
*道成寺縁起、絵解き(絵解き台本)、在地伝承、宮子姫(髪長姫)説話、伝承の流布・享受
1 はじめに/2 書誌と構成/3 『絵とき手文』との関係性/4 絵解きとの関連/5 おわりに―絵巻としての特徴―/6 翻刻
5 『如來在金棺囑累清淨莊嚴敬福經』の新出本文(蔡 穗玲)
*『敬福経』、造像写経の儀軌、仏教の社会史、仏教の経済史、新出本文
1 新出本文について/2 『如來在金棺囑累清淨莊嚴敬福經』(慈善寺石刻本)

第2部 資料生成の〈場〉と〈伝播〉をめぐって

1 名古屋大学蔵本『百因縁集』の成立圏(中根千絵)
*今昔物語集、類話・出典、談義のネタ本、禅宗・日蓮宗、孝・不孝
1 はじめに/2 『今昔物語集』と名古屋大学蔵本『百因縁集』の共通話/3 名古屋大学蔵本『百因縁集』の序文と跋文/4 「四九 越前国猿経書事」と出典/5 「四九 越前国猿経書事」説話の成立圏/6 結び
2 『諸社口決』と伊勢灌頂・中世日本紀説(高橋悠介)
*中世神道、中世日本紀、伊勢灌頂、称名寺聖教、釼阿
1 はじめに/2 『諸社口決』の伝本と新出部分/3 『諸社口決』の内容/4 『諸社口決』と伊勢灌頂(諸社大事)/5 『日本得名』―『諸社口決』と中世日本紀説の展開/6 おわりに
3 圓通寺藏『血脈鈔』紹介と翻刻(渡辺匡一)
*真言宗、醍醐寺、聖教、東国、三宝院流
1 圓通寺藏『血脈鈔』の書誌情報・書写者について/2 『血脈鈔』の伝本、著者について/3 『血脈鈔』の特徴/4 【翻刻】『血脈鈔』
4 澄憲と『如意輪講式』―― その資料的価値への展望――(柴 佳世乃)
*澄憲、講式、法会、表白、唱導
1 はじめに/2 澄憲作『如意輪講式』について/3 『如意輪講式』表白を読む/4 おわりに―澄憲と『如意輪講式』
5 今川氏親の『太平記』観(和田琢磨)
*『太平記』観、守護大名、今川氏、室町幕府の正史、抜き書き
1 はじめに/2 今川氏親書状の位置付けをめぐる研究史/3 『宣胤卿記』の『太平記』関係記事/4 「太平記抜書一巻」の内容/5 今川氏親書状の解釈/6 守護大名の『太平記』享受史の訂正
6 敷衍する歴史物語―― 異国合戦軍記の展開と生長――(目黒将史)
*異国合戦、薩琉軍記、近松浄瑠璃、難波戦記、歴史叙述
1 はじめに/2 異国合戦軍記の諸相/3 異国合戦軍記の享受をめぐって/4 異国合戦軍記の展開と生長の一齣―近松浄瑠璃との比較を通して/5 異国合戦軍記の展開と生長の一齣―難波戦記物との比較を通して/6 結語

第3部 資料を受け継ぐ〈担い手〉たち

1 『中山世鑑』の伝本について―― 内閣文庫本を中心に――(小此木敏明)
*中山世鑑、琉球史料叢書、横山重、内閣文庫本、松田道之
1 はじめに/2 『琉球史料叢書』の底本・参照本/3 外務省旧蔵本の公文書/4 「原書」と新修本/5 琉球の史書と外交/6 内務省旧蔵本と琉球王国評定所文書/7 沖縄県立博物館本/8 おわりに
2 横山重と南方熊楠―― お伽草子資料をめぐって――(伊藤慎吾)
*横山重、南方熊楠、お伽草子、『室町時代物語集』、『いそざき』
1 はじめに/2 大岡山書店の出版事業/3 『室町時代物語集』の編纂/4 南方熊楠の関与/5 おわりに
3 翻印 南部家旧蔵群書類従本『散木奇歌集』頭書(山田洋嗣)
*源俊頼、小山田与清、散木奇歌集、群書類従、注釈
1 はじめに/2 翻印
4 地域における書物の集成―― 弘前藩主および藩校「稽古館」の旧蔵本から地域の「知の体系」を考える――(渡辺麻里子)
*藩校・稽古館・奥文庫・文献通考・御歌書
1 はじめに/2 弘前藩主の学問と藩校「稽古館」/3 「奥文庫」本と漢籍―『文献通考』について―/4 奥文庫本の和歌関係書―『御歌書』を中心に―/5 おわりに
5 漢字・字喃研究院所蔵文献をめぐって──課題と展望──(グエン・ティ・オワイン)
*漢字・字喃研究所、漢字・字喃文献、文献学、底本、写本
1 はじめに/2 漢字・字喃文献学をめぐって/3 信頼できる底本を選ぶ方法/4 終わりに

あとがき(小峯和明)

全巻構成(付キーワード)
執筆者プロフィール
索引(人名/作品名・資料名)

前書きなど

従来の文学研究が個々の作品・作者(作家)研究主体だったのが、ネットワークや読者、享受者にも焦点が移り、当代の学問注釈研究も活況を呈するようになり、オリジナルの書物を書いて作るだけでなく、書物を写し、貸借したり集めたりする、流通、収集、蔵書形成、所蔵目録なども研究対象になってきた。特に各地の時代ごとのコレクション、公家や武家や寺社家の文庫や、はては古本屋に至るまで、蔵書の形成過程に関する研究も活発化しつつある。密教の師資相承による典籍、聖教の伝流なども課題になってくる。もはや資料学は知と学の体系を検証する文化学の意義をおびている。…あとがき(小峯和明)より

著者プロフィール

小峯 和明(コミネ カズアキ)

1947年生まれ。立教大学名誉教授、中国人民大学高端外国専家、早稲田大学客員上級研究員、放送大学客員教授。早稲田大学大学院修了。日本中世文学、東アジア比較説話専攻。物語、説話、絵巻、琉球文学、法会文学など。著作に『説話の森』(岩波現代文庫)、『説話の声』(新曜社)、『説話の言説』(森話社)、『今昔物語集の世界』(岩波ジュニア新書)、『野馬台詩の謎』(岩波書店)、『中世日本の予言書』(岩波新書)、『今昔物語集の形成と構造』『院政期文学論』『中世法会文芸論』(笠間書院)、『東洋文庫809 新羅殊異伝』(共編訳)、『東洋文庫875 海東高僧伝』(共編訳)など、編著に、『東アジアの仏伝文学』(勉誠出版)、『東アジアの女性と仏教と文学 アジア遊学207』(勉誠出版)、『日本文学史』(吉川弘文館)、『日本文学史―古代・中世編』(ミネルヴァ書房)、『東アジアの今昔物語集―翻訳・変成・予言』(勉誠出版)ほか多数。

目黒 将史(メグロ マサシ)

立教大学兼任講師。日本中世、近世軍記。「〈薩琉軍記〉の歴史叙述―異国言説の学問的伝承―」(『文学』16巻2号、岩波書店、2015年3月)、「蝦夷、琉球をめぐる異国合戦言説の展開と方法」(『立教大学日本学研究所年報』13、2015年8月)、「武人言説の再生と沖縄―為朝渡琉譚を起点に―」(『軍記と語り物』52号、2016年3月)など。

上記内容は本書刊行時のものです。