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日なたと日かげ 永井和子随想集
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2018年1月
- 書店発売日
- 2018年1月5日
- 登録日
- 2017年12月14日
- 最終更新日
- 2017年12月28日
紹介
更新されてゆく日々の陰影をスケッチした著者初の随想集。
平安古典を軸に、歌舞伎・演劇評、序文、追悼、ほか
「オノ・ヨーコさんの力」等、文学者としての眼が捉えた
縦横無尽の短文58篇で構成。
目次
Ⅰ
「老い」と「日なたと日かげ」と
教育ショック 幼稚園
大和郷幼稚園を語る--学制体現者として
「源氏物語絵巻」とコカコーラ 益田鈍翁
たじろぐ--高村智恵子のこと 智恵子の切り絵--レモン会20
医者のむすめ 父
擬似的時間としての平成二十年
オノ・ヨーコさんの力
安藝基雄先生のこと--饗宴の時
椎を踏むな 銀杏を踏むな--「古典の日推進フォーラム」 古典の世界に飛び込もう
新しい人の誕生--天変地異と日本 黒崎幸吉先生
祈りの場--柏木と戸山 内村鑑三先生
Ⅱ
「眠り」の文学--枕草子
中宮様のことば
「蟻通の明神」は日本を救った
消えた章段--能因本『枕草子』の問題
『枕草子』の空間--中宮定子と清少納言
『源氏物語』と絵と筆跡と 『むらさき』巻頭言
草の庵をたれかたづねん
黒髪のみだれ かきやりし髪
物語(源氏物語以後)
島本達夫編著『だれも読まない2--本朝古典文学瞥見』
AERA Mook「源氏物語」がわかる。深遠と通俗の両面が鮮やかに躍動する
Ⅲ
志は高く自在に--師関根慶子先生
『低き心高き志』おわりに
語らぬひと 佐野眞先生
歌から源氏へ、源氏から歌へ 吉岡曠氏
鈴木一雄先生の鬼
高橋新太郎『杜と櫻並木の蔭で--学習院での歳月』はじめに
『目加田さくを先生追悼文集』関根賞運営委員会編 はじめに
旗を掲げて戦う『目加田さくを先生追悼文集』
松尾聰--デモンと論理 「むらさき」源氏物語を伝えた人々
松尾聰先生の古典遊び
池田利夫氏 追悼の記 硬い骨を持つひと
Ⅳ
阿部先生と高校生
旅立ち
選択と決断
新しい研究室にて
見事な上級生
文学は「雑誌賞」に生きている
言葉のある場所
「信濃木崎夏期大学」の先生たち--結んで開いて
源氏物語講座--「つわもの」との遭遇
面対ショック
人 INTERVIEW
*
「国劇部」と「歌舞伎研究」と
「中村雅楽」「鎌倉三代記」「富十郎氏」「諏訪先生」「吉田さん」
『御所桜』と浮遊と
扇雀の匂ふしぐさよ
おお、これこそ「沙翁」だ--オセロー学習院女子大学公演によせて
Ⅴ
靖子さんを思う マリヤ平塚靖子の思い出
話しことばを創る--奥山彰子先生を偲ぶ [特集]学習院の国語教育
故玉井由美さんのこと
阿部俊子先生--可能性の挑戦者
悲しみの極みに--松尾聰氏
松尾聰先生 お別れの言葉--弔辞
秋山虔先生の「いったい」
三角先生の深淵
初出一覧
あとがき
前書きなど
本書はこれまで折々にふれて様々な立場から記した短文の中から幾つかを選び、まとめて一冊としたものである。全体を、Ⅰ随想的なもの・Ⅱ日本の平安文学に関するもの・Ⅲ先生方・先輩方の思い出・Ⅳそのほかの短文・Ⅴ追悼の記、におおまかに分け、ほぼ執筆年時順に配列した。そのため表記その他に統一性を欠くが、明らかな誤脱等を改めたほかは、もとのままとした。
本書の『日なたと日かげ』はこうしたこれまでの日々・時間を象徴する言葉として書名としたものであり、具体的には原子朗氏の詩による。巻頭の一文〈「老い」と「日なたと日かげ」と〉を参照されたい。多くの方々と出会い、豊かな「時」に恵まれたことを思うと感謝は盡きない。
上記内容は本書刊行時のものです。