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文学はなぜ必要か 古橋 信孝(著) - 笠間書院
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文学はなぜ必要か 日本文学&ミステリー案内

発行:笠間書院
A5判
304ページ
並製
価格 2,400円+税
ISBN
978-4-305-70784-0
Cコード
C0091
一般 単行本 日本文学総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月
2015年11月
書店発売日
登録日
2015年10月5日
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書評掲載情報

2016-02-28 西日本新聞
2016-01-01 週刊読書人
評者: 鈴木貞美=(国際日本文化研究センター名誉教授・日本文化史専攻)
2015-12-06 東京新聞/中日新聞
評者: 藤沢周(作家)
2015-12-06 日本経済新聞

紹介

古事記から高村薫、伊藤計劃まで。
日本語の文学の流れを、言葉とはどういうものかから導き、各時代の名のある作品、作家を取り上げ、そのおもしろさを述べながら、それぞれの時代背景に迫る。そしてその作品が、なぜ書かれたか、なぜ要求されたかも考えていく、新しい日本文学史。

【(略)このようにして、文学がなぜ必要なのかを考えていきたい。
 方法としては、言葉とはどういうものかという問いに向き合うことから文学を導き、各時代の名のある作品、作家を取り上げ、最初にその時代がどういうものかを述べ、時代によって文学が異なることを具体的にみて、そのおもしろさを述べながら、その時代にはどういうことが問題になっていたか、それぞれがなぜ書かれたか、なぜ要求されたかなどを考えていくことにしたい。そのように考えていくことで、日本語の文学の流れもわかるようにしたいと思っている。】…「序」より

目次



一 言葉の表現とはどういうものか
 1 言葉とはどういうものか
 2 言葉と社会、個人
 3 社会(観念)の原型
 4 言語表現の美とはどのようなものか
二  文学はどのように始まったか
 1 文学の母胎
 2 文学の発生
 3 文学はなぜ生まれたのか
三  八世紀になぜ書く文学が登場したか
 1 古事記はなぜ書かれたか
 2 日本書紀はなぜ書かれたか
 3 万葉集はなぜ書かれたか
 4 和歌とはどのような詩か
四  古今和歌集はなぜ編まれたか
 1 漢風文化から和風文化へ
 2 古今和歌集の時代
 3 古今集はなぜ編まれたか
五  竹取物語はなぜ書かれたか
 1 物語文学の登場
 2 竹取物語はどのように成立したか
 3 竹取物語はなぜ書かれたか
六 源氏物語はなぜ書かれたか
 1 源氏物語の時代
 2 源氏物語はどのように成立したか
 3 源氏物語の物語論
 4 源氏物語はなぜ必要だったか
七  今昔物語集はなぜ書かれたか
 1 説話文学とはどういうものか
 2 今昔物語集の時代
 3 今昔物語集はなぜ物語なのか
 4 今昔物語集はどのような世界を書いているか
八  平家物語はなぜ書かれたか
 1 中世という時代
 2 平家物語の語ろうとしたもの
 3 なぜ語り物を書くのか
九  徒然草はなぜ書かれたか
 1 徒然草の時代
 2 徒然草はなぜ書かれたか
 3 後の『徒然草』の評価
一〇  元禄期の文学
 1 近世という時代
 2 元禄という時代
 3 井原西鶴の浮世草子はなぜ書かれたか
 4 近松門左衛門は浄瑠璃をなぜ書いたか
 5 松尾芭蕉は『奥の細道』をなぜ書いたか
一一  近代はどう表現されてきたか
 1 近代とはどういう時代か
  近代を準備した幕藩体制
  近代が受け継いだ文化
  近代における自己
 2 近代の探偵小説
  世界最初の探偵小説
  日本最初の探偵小説
  江戸川乱歩と夢野久作
  小栗虫太郎『黒死館殺人事件』
  推理小説はなぜ必要か
 3 第二次世界大戦後の推理小説
  終戦直後のミステリー
  香山滋『海鯰荘奇談』と橘外男『青白き裸女群像』
  橘外男『青白き裸女群像』
  横溝正史―僻地を書く
  松本清張―戦後と旅
  森村誠一『人間の証明』
 4 現代の推理小説
  髙村薫『マークスの山』
  警察小説の流行―堂場舜一『雪虫』
  佐々木譲と横山秀夫
  黒川博行『悪果』
  翻訳物
一二  現代とはどういう社会か
 1 管理される知
 2 伊藤計劃の語る近未来
 3 ゲーム世代の原風景
終章 文学はなぜ必要か

[私の戦後史]

後書き

構成順 キーワード細目
キーワード索引
和歌・誹諧索引
索引[書名・人名・雑誌名]

著者プロフィール

古橋 信孝  (フルハシ ノブヨシ)  (

1943年東京生まれ。東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。武蔵大学名誉教授。著書に『古代和歌の発生』(東京大学出版会、1988年)、『神話・物語の文芸史』(ぺりかん社、1992年)、『古代都市の文芸生活』(大修館書店、1994年)『和文学の成立 奈良平安初期文学史論』(若草書房、1998年)、『平安京の都市生活と郊外』(歴史文化ライブラリー、吉川弘文館、1998年)、『物語文学の誕生 万葉集からの文学史』(角川叢書、2000年)、『誤読された万葉集』(新潮新書、2004年)、『日本文学の流れ』(岩波書店、2010年)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。