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国際歳時記における比較研究 東 聖子(編著) - 笠間書院
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国際歳時記における比較研究 (コクサイサイジキニオケルヒカクケンキュウ) 浮遊する四季のことば (フユウスルシキノコトバ)

文芸
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発行:笠間書院
A5判
482ページ
上製
定価 6,500円+税
ISBN
978-4-305-70580-8   COPY
ISBN 13
9784305705808   COPY
ISBN 10h
4-305-70580-X   COPY
ISBN 10
430570580X   COPY
出版者記号
305   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2012年2月
書店発売日
登録日
2012年1月19日
最終更新日
2020年4月8日
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書評掲載情報

2016-03-31 比較文学
評者: 第58巻・前島志保
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紹介

日本人の美意識のインデックス、歳時記。
美と時間性に祝祭された、その詩的語彙は、世界の中でどのように使われているのだろうか。
日本、中国、韓国、アメリカ、ドイツ、フランス、イギリス、スペイン、ブラジルなど、世界中に広がっているHAIKUの世界から探っていく。

【……開発途上にある各国の国際HAIKUは、今も刻々と変化を続けているようだ。その流動するなかの一時期の考察である。本プロジェクトは、日本の現代俳句が世界的な視野で創作され、鑑賞され、また、翻訳の壁はあるだろうが、良質な海外の国際俳句が各国で鑑賞されることを期待する。グローバル化の破綻があらわれ出した二一世紀の初頭において、各々の国や民族や言語領域において、社会的なイノベーションが企画され、地球環境を豊かに再生してゆく過程において、多様性を容認する国際HAIKUの進展を予想したい。
 それが「俳句的瞬間」であろうと、禅的動機であろうと、写真や朗読とのコラボレーションであろうと、または異なった新しい価値ある詩芸術が到来しようと、〈季節の言葉〉ではない新しい〈核(コア)〉が誕生しようと、いつか、永遠性を持つ不朽の名作が創造されることを期待するものである。】……「はしがき」より

目次

はしがき●東聖子

「国際歳時記における比較研究」に寄せて●デーヴィッド・コブ(英国俳句協会元会長)

Ⅰ 東アジア篇―歳時記の源流と漢俳・韓国歳時記

コラム〈歳時記の淵源〉●植木久行
(中国)
当代中国における短詩の現状●林岫(中国漢俳学会副会長)
漢俳の動き―二〇〇五年三月北京にて「漢俳学会」成立・見聞録●東聖子
(韓国)
韓国の時調に現れた季節の美と「興」●愈玉姫
朝鮮歳時記の紹介●李炫瑛

韓国における国際俳句の萌芽●東聖子

Ⅱ 日本篇―江戸時代の季寄せ

コラム〈江戸時代の歳時記概観〉●東聖子
『増山井』における詩的世界認識の方法―和漢と古今の接点●東聖子
近世歳時記における『通俗志』の位置―季語の実態調査より●藤原マリ子

Ⅲ 欧米・他篇―多様な国際HAIKUと歳時記の様相

(アメリカ)
アメリカの俳句における季語●シェーロ・クラウリー
アメリカの歳時記精読―ヒギンソンの『Haiku World 俳句の世界』他●シェーロ・クラウリー
(フランス)
フランス国際ハイクの進展と季節の詞●金子美都子
(ドイツ)
ドイツ歳時記と四季の詞●竹田賢治
『ひとつの詩形式の変遷と可能性』―一人の日本文学研究者のドイツ俳句との出会い●エッケハルト・マイ (竹田賢治訳注)
(イギリス)
「英国俳句協会」・「英国歳時記」―デーヴィッド・コブ氏に聞く●坂口明子
調査報告 英国・ロンドン句会―二〇〇七年夏●東聖子
(スペイン)
カタルーニャの俳人J・N・サンテウラリア●平間充子
スペイン語とカタルーニャ語のハイク―普及活動と「キゴ」の概念●田澤佳子
(ブラジル)
ブラジルの歳時記―成立の経緯と特徴●藤原マリ子

■参考文献篇 季語・季題/歳時記 ●藤原マリ子
■論文要旨(日本語・英語)

あとがき●東聖子

著者プロフィール

東 聖子  (アズマ ショウコ)  (編著

1951年生まれ、鹿児島県出身。
日本女子大学文学部国文学科卒業。同研究室助手。お茶の水女子大学大学院博士課程人間文化研究科比較文化学専攻満期退学。博士(人文科学)。
十文字学園女子大学短期大学部教授
[研究分野]日本近世文学(芭蕉の俳論)/比較詩学
[論文・著書]『蕉風俳諧における〈季語・季題〉の研究』(2003年2月、明治書院)で山本健吉文学賞受賞。「俳諧「四季の詞」と浮世絵―横題「水仙」の形象化」(『国文学 解釈と鑑賞〈特集/続・絵画を読み解く―文学との融合〉』2009年5月、至文堂)、「『松の葉』の諸本と四季の詞―歌謡と俳諧における〈横題〉と〈うき世〉」(『文学/特集=十七世紀の文学』2010年5、6月、岩波書店)ほか

藤原 マリ子  (フジワラ マリコ)  (編著

1948年生まれ、石川県出身。
お茶の水女子大学文学部教育学部国語国文学科卒業。早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。
山口大学教授
[研究分野]日本近世文学、国語科教育
[論文・著書]『『おくのほそ道』の本文研究』(新典社、2001年)、「蕉風仮名遣いの考察」(『連歌俳諧研究』96号、1999年)、「『おくのほそ道』曽良本の補訂をめぐって」(『連歌俳諧研究』98号、2000年)、「『おくのほそ道』中尾本の芭蕉自筆説の検討」(『文学・語学』170号、2001年)、「切字機能考」(『文学・語学』181号、2005年)、「俳諧における切字の機能と構造」(『俳句の詩学・美学』角川学芸出版、2009年)ほか

植木 久行  (ウエキ ヒサユキ)  (

1949年生,弘前大学教授
[研究分野]中国古典文学
[論文・著書]『唐詩の風土』(研文出版、1983年)、『長安・洛陽物語』(共著、集英社、1987年)、『唐詩歳時記』(講談社、1995年)、『漢詩の事典』(共著、大修館書店、1999年)、『唐詩の風景』(講談社、1999年)、『唐詩物語―名詩誕生の虚と実と―』(大修館書店、2002年)、『杜牧詩選』(共編訳、岩波書店、2004年)、『詩人たちの生と死―唐詩人伝叢考―』(研文出版、2005年)、『福士巌峰漢詩選』(鷹城吟社、2006年)ほか

林 岫  (リン シュウ)  (

1945年生,中国新聞学院古典文学科元教授
[研究分野]古典文芸理論専攻(学者)、詩人、書道家。
現在、国務院参事室中華詩詞研究院顧問、中国書法家協会顧問、中国漢俳学会副会長、中国対外文化交流協会常務理事など。
[論文・著書]『文学概論与芸術概説』(共著、高等教育出版社、1988年11月)、『古文体知識及詩詞創作』(高等教育出版社、1989年2月)、『中外文化辞典』(副編集委員長、南海出版社、1991年11月)、『漢俳首選集』(編集委員長、青島出版社、1997年5月)、『詩文散論』(兵器工業出版社、1997年5月)、『紫竹斎芸話』(上海『書法』雑誌、『中国芸術報』連載120回)、『紫竹斎詩話』(『光明日報』、『北京晩報』連載60回)

李 炫瑛  (イ ヒョンヨン)  (

1966年生,韓国・建国大学校教授
[論文・著書]「新出「俳諧資料」に関する小考」(『日語日文学研究』76-2、2011・2)、「『江戸名所図会』の俳諧引用に関する考察」(『日語日文学研究』77-2、2011・5)、「近世庶民の旅と道中記に関する小考」(『日本言語文化』19、2011・9)、『加賀俳壇と蕉風の研究』(桂書房、2003・8)ほか

兪 玉姫  (ユ オクヒ)  (

1958年生,韓国・啓明大学校教授
[研究分野]日本近世文学(俳諧)/日韓詩歌の比較
[論文・著書]『芭蕉俳句の世界』(宝庫社、2002年)、『芭蕉俳諧の季節観』(信山社、2005年):日本、『俳句と日本的感性』(J&C、2010年)、「蕪村の人事の句研究」(『日本語文学』53集、2011年5月)
[訳書]『松尾芭蕉の俳句』(民音社、1998年)、『日本中世隨筆』(啓明大學出版部、1998年)

シェーロ・クラウリー  (シェーロ クラウリー)  (

1963年生,エモリー大学準教授
[研究分野]日本近世文学、蕪村の詩学
[論文・著書](著書)Haikai Poet Yosa Buson and the Basho Revival(俳人与謝蕪村と蕉風復興)、Leiden: Brill, 2007.(論文)Haikai Poet Shokyuni and the Economics of Literary Families.(俳人諸九尼(1714-1781)と「文学の家」の経済)U.S.-Japan Woman's Journal(日本女性ジャーナル)39号、2010.
“Chains of Elusiveness: Buson and Kito's Momosumomo (Peaches and Plums) Haikai Sequences.”(蕪村と几薫の「ももすもも」について)Southeast Review of Asian Studies, 2008.
「英語で読む奥の細道:アメリカの日本文学研究の立場から」『奥の細道と古典教育』(早稲田教育叢書)堀切実、編集者学文社、1998年

金子 美都子  (カネコ ミツコ)  (

1943年生,聖心女子大学名誉教授
[研究分野]比較文学、フランス近代詩
[論文・著書]『明治日本の詩と戦争 アジアの賢人と詩人』(クーシュー著、共訳、みすず書房、1999年)、「フランスにおける『詩』概念の変革と日本古典詩歌受容」(『越境する言の葉―世界と出会う日本文学』日本比較文学会編、彩流社、2011年)、「『ル・パンプル(葡萄の枝)』誌とルネ・モーブラン 戦禍の街ランス1920年代の日本詩歌受容と『ル・グラン・ジュウ』の胎動(上)」(『比較文学研究』東大比較文学会89号、2007年4月)「同(下)」(『比較文学研究』92号、2008年11月)ほか

竹田 賢治  (タケダ ケンジ)  (

1946年生,神戸学院大学教授
[論文・著書]「英米における俳句 その一~その十」(S.ゾマーカンプ女史の博士論文(ハンブルク大学)の翻訳、神戸学院大学教養部紀要・第21号、1986年~人文学部紀要・第8号、1994年)、『一茶事典』(編集協力、おうふう、1995年)、「俳句のメルヘン『お日さま探し』(S. ゾマーカンプ著)をめぐって―解釈の試み―」(神戸学院大学・人文学会年報、第6号、1996年)、『よみものホトトギス百年史』(共編著、花神社、1996年)、『日本とドイツの子ども俳句集』(共編著、ボーダーインク、2000年)ほか

坂口 明子  (サカグチ アキコ)  (

1946年生,翻訳家・英国俳句協会会員
[論文・著書]「更紗模様の柘榴」(『游星』22・1999年)、翻訳『石礫の矢』ケン・ジョーンズ(2002年)、翻訳『英国歳時記』デーヴィッド・コブ(2009年科研費報告書)、岩波=ケンブリッジ『世界人名事典』(1997年)訳参加。

平間 充子  (ヒラマ ミチコ)  (

1966年生,桐朋学園大学非常勤講師
[研究分野]古代日本の儀礼と芸能、日本音楽史、日本女性史
[論文・著書]『日本女性史論集7 文化と女性』(共著、吉川弘文館、1998年)、「男踏歌に関する基礎的考察」(『日本歴史』620号、2000年)、「煬帝の百戯陳列と日本の正月中旬饗宴儀礼―儀礼における奏楽の政治的意義について―」(『東洋音楽研究』76号、2006年)

田澤 佳子  (タザワ ヨシコ)  (

1957年生,大阪大学非常勤講師
[研究分野]スペイン文学、比較文学
[論文・著書]『引き船道』(ジェズス・ムンカダ著、共訳、現代企画室、1999年)、「普通のカタルーニャ人の四つのことば」(川成洋、坂東省二編『バルセロナ散策』行路社、2001年)、「スペイン語俳句とマドリードの『学生寮』―ロルカ・マチャード・ヒメネスらを中心に」(『大手前比較文学会会報』第9号、2008年3月)、「スペインのハイク・コンテストと季節感」(『大手前比較文学会会報』第11号、2010年3月)

上記内容は本書刊行時のものです。