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佐藤泰正先生追悼論集 語り紡ぐべきもの
〈文学の力〉とは何か
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2018年3月
- 書店発売日
- 2018年4月3日
- 登録日
- 2018年3月2日
- 最終更新日
- 2018年4月3日
紹介
「全身文学者」佐藤泰正氏が
生涯にわたり問い続けた
〈文学の力〉を後世に伝えるために─
[執筆]山城むつみ・奥野政元・宮坂覺・加藤典洋・浅野洋・山根道公・下館和巳・田中俊廣・北川透・中野新治
目次
山城むつみ●詩とその詩を切断する詩と
─佐藤泰正氏との対話をめぐる回想的断片
奥野政元●漱石の力
宮坂 覺●漱石が帝大生芥川に託した「ああいふもの」とは
─「鼻」あるいは「羅生門」「舞踏会」「六の宮の姫君」
などの多層的〈読み〉に触れつつ─
加藤典洋●矛盾と明るさ
─文学、このわけのわからないもの
浅野 洋●「梯子」はどこから来たか
─『西方の人』論争を端緒として─
山根道公●遠藤周作と佐藤泰正
─闘う作家とその伴走者
下館和巳●私たちの『オセロ』を探して
─シェイクスピア・カンパニーの冒険─
田中俊廣●長崎の原爆詩歌 その体験と思想
─山田かん、竹山広、松尾あつゆきのことばの力
北川 透●底なき三角形
─〈文学の力〉とは何か、と問われて
中野新治●宮沢賢治の〈tropical war song〉
前書きなど
佐藤泰正先生は、田中俊廣氏の言葉を借りれば〈全身文学者〉でありました(「キリスト教文学」第35号あとがき)。若き日、詩人であった先生は、研究者として世に出られましたが、その歩みは研究者の枠を超えて熱気あふれるものでした。先生は研究対象たる文学者たちに化身したようにその世界の核心を語り、また、後に続く世代にふいごのように御自身の熱を送られました。梅光学院大学の教え子たちはもちろんのこと、学内外での公開講座に集う方々の心の中にも〈文学の炎〉は点火されて行きました。(中略)一つ一つの論考を味読していただくことで、佐藤先生がその生涯にわたって伝えようとされたメッセージ、「〈文学の力〉とは何か」を受け止めて下されば幸いです。...中野新治「あとがき」より
上記内容は本書刊行時のものです。