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出版者情報
音楽教育実践学事典
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2017年8月21日
- 登録日
- 2017年6月20日
- 最終更新日
- 2019年2月5日
紹介
理論と実践の往還関係に基づいた「教育実践学」を提唱してきた日本学校音楽教育実践学会の20年余にわたる研究成果を集大成した事典。研究者・学生・現場教員に必携の1冊。
【構成と内容】第1章「音楽教育実践学の原理と課題」/第2章「音楽経験と思考」/第3章「教育目標と教育内容」/第4章「学力と評価」/第5章「教材の働きと開発」/第6章「授業デザイン」/第7章「音楽科の拡がり」/第8章「幼児の音楽表現」/第9章「特別支援教育」/第10章「教員養成と教師教育」
目次
第1章 音楽教育実践学の原理と課題
■音楽教育実践学
音楽教育実践学/音楽教育実践学の対象/音楽教育実践学の構造/音楽教育実践学の研究分野(実践論)/音楽教育実践学の研究分野(カリキュラム論)/音楽教育実践学の研究分野(基礎理論)
■音楽教育実践学の原理
音楽教育実践学の原理/芸術認識の対象/理性的認識と感性的認識/芸術教科の教育観/生成の原理/生成の原理と音楽科/生成の原理による音楽科指導内容/生成の原理による音楽カリキュラム/生成を原理とする学習方法/授業デザインの原理
■音楽教育実践学の研究方法
音楽教育実践学の研究方法/教育実践学の研究方法
■音楽教育実践学の歴史と課題
音楽教育実践学の歴史と課題/音楽科教育における理論と実践の統合/伝統音楽の指導内容と教材/音楽科教員養成の教育課程
第2章 音楽経験と思考
■音楽経験と表現
音楽経験/衝動性/感性と知性/表現の原理/記述と表現/表出と表現/表現の論理
■音楽経験と発達
子どもの発達と音楽経験/幼児期の発達と音楽経験/児童期の発達と音楽経験/思春期の発達と音楽経験
■音楽経験と思考
音楽経験における思考/脳科学からみる音楽経験と思考/音楽的思考/創造的問題解決/イマジネーション/音楽的思考と認識/質の認識と量の認識/意味生成/イメージの拡がりと深まり/認識の方法/言語による認識/身体による認識/視覚的媒体による認識
第3章 教育目標と教育内容
■音楽科の教育目標
音楽科の目標/音楽科の目標の種類/目標設定の手続き
■音楽科の教科内容
音楽科の教科内容/音楽科の指導内容/学習指導要領にみる指導内容/教科内容の系列
■音楽科のカリキュラム
音楽カリキュラム/カリキュラムの編成原理/カリキュラム編成/21世紀音楽カリキュラム/ふしづくり一本道/和楽器合奏プログラム/諸外国のカリキュラム
第4章 学力と評価
■音楽科評価の基本概念
音楽科教育実践と学力/音楽科評価の歴史/音楽科における学力評価
■評価の内容
観点別評価/音楽への関心・意欲・態度/音楽表現の創意工夫/音楽表現の技能/鑑賞の能力/評定・成績評価/指導要録
■評価の方法原理
絶対評価と相対評価/到達度評価/自己評価/個人内評価/相互評価/ポートフォリオ評価/パフォーマンス評価/評価の妥当性と信頼性
■評価計画と評価の機能
評価計画/評価の機能/授業過程における評価
■評価の手法
アセスメントシート/ワークシート/学習カード/批評文/実技テスト/ペーパーテスト/観察
■評価の実際
歌唱学習における評価/器楽学習における評価/創作・音楽づくり学習における評価/鑑賞学習における評価/共通事項に対する評価/言語活動に対する評価
第5章 教材の働きと開発
■音楽科における教材の働きと開発
教材/教材の働き/教材の開発/ICT活用による教材の開発/歌唱教材/器楽教材/音楽づくり・創作教材/鑑賞教材
■生活・社会・文化と音楽
生活・社会・文化と音楽/音楽と生活/音楽と社会/音楽と文化/音楽の場/音楽と伝達/音楽の職業/郷土の音楽の伝承者/音楽の学習・伝承/模倣/口頭伝承/ソルミゼーション/唱歌/楽譜と記譜
■いろいろな音楽
日本の伝統音楽と楽器/わらべうた/もの売りや合図の声/子もり歌/民謡/郷土の伝統音楽/沖縄の伝統音楽/アイヌの音楽/雅楽/仏教音楽/琵琶楽/能・狂言/三味線音楽/箏曲/尺八音楽/歌舞伎/人形浄瑠璃/諸民族の音楽と楽器/東アジアの音楽と楽器/中央・西アジアの音楽と楽器/東南アジア・南アジアの音楽と楽器/ヨーロッパの音楽と楽器/アフリカの音楽と楽器/中南米の音楽と楽器/北米の音楽と楽器/オセアニアの音楽と楽器/西洋音楽と楽器/中世・ルネサンスの音楽と楽器/バロック・古典派の音楽と楽器/ロマン派の音楽と楽器/近代の音楽と楽器/ポピュラー音楽と楽器/ポピュラー音楽の教材/現代の音楽/現代音楽/現代音楽の教材/他の媒体とかかわりをもつ音楽
■音楽の仕組みと表現
音楽の仕組み/音色(身体)/音色(音具・楽器)/リズム/拍/拍子/リズムパターン/音の高さ/音の方向/音階/調/旋律/テクスチュア/強弱/速度/構成/形式/演奏形態/音楽と描写/言葉の音/言葉と音楽/伝統音楽の固有性/音楽表現の概念/演奏方法/伝統的音楽用語
第6章 授業デザイン
■授業デザイン
授業デザイン/授業実践/単元と題材/単元構成/題材構成/学習指導案/児童観・生徒観/教材観/指導観/授業構成における教材研究の視点/授業における教材の働き/授業の目標と評価/授業過程/授業における音楽的思考/探究型の授業/問題解決型の授業/課題解決型の授業/プロジェクト型の授業/ワークショップ型の授業/授業における楽しさの諸相/できることと楽しさの関係/分かることと楽しさの関係/工夫することと楽しさの関係/コミュニケーションと楽しさの関係
■教育方法
知覚・感受の指導/比較聴取/知覚・感受の表出/知覚・感受の意識化/イメージの形成/表現の工夫/知識・技能の指導/授業におけるコミュニケーション/音によるコミュニケーション/言語によるコミュニケーション/身体によるコミュニケーション/共感的コミュニケーション/協同学習/構成活動/図形楽譜づくり/楽器づくり/うたづくり/音楽づくり
■教師
教師の指導性/発問・指示・説明/範唱・範奏/板書計画/机間指導/チームティーチング/ゲストティーチャー/集団学習/個別指導/教室空間
■メディアの活用
授業における教科書の活用/授業における楽譜の活用/授業におけるインターネットの活用/授業におけるデジタル教材の活用/授業におけるAV教材の活用/音楽室の掲示物
■音楽活動
表現領域の活動/鑑賞領域の活動/表現と鑑賞の一体化/包括的な音楽活動/わらべうた教育の実際/ふしづくりの実際/音楽づくり・創作の実際/合唱・合奏・アンサンブルの実際/身体反応・身体表現の実際/唱歌(しょうが)の実際/指揮的表現の実/批評の実際/即興的表現の実際/スケッチ文の実際
■授業研究と授業評価
授業研究と授業評価/授業分析/授業記録の使用法/座席表とカルテの使用法/談話分析・発話分析の使用法/フィールドノーツの使用法/アクションリサーチ/教育批評/仮説生成模擬授業/授業シミュレーション
第7章 音楽科の拡がり
■他媒体をかかわらせた音楽教育
表現と媒体/音楽と他媒体表現/他媒体をかかわらせた音楽科実践/音楽と遊び/音楽と民俗芸能/音楽と身体表現/音楽とドラマ的表現/音楽と視覚表現/他媒体をかかわらせた音楽教育/ダルクローズの音楽教育/オルフの音楽教育/シルバー・バーデットの音楽教育
■音楽科を拡げた場や環境
音楽科と他領域との関連/音楽科と総合的な学習とのかかわり/音楽科と他教科とのかかわり/音楽科と学校文化とのかかわり/音楽科と地域・社会とのかかわり
第8章 幼児の音楽表現
■幼児の音楽表現
幼児の表現/幼児の表出と表現/生活と表現/表現とコミュニケーション/幼児の音楽表現/幼児の音楽表現活動/幼児のふしづくり
■幼児の遊びと音楽
幼児の遊びと音楽/ごっこ遊びと表現/幼児のわらべうた/劇遊び
■幼児のカリキュラムと環境
幼児教育におけるカリキュラム/保育内容領域「表現」/幼小連携・接続/幼児の表現を育む環境/幼児の表現を育む環境構成/保育者としての資質
第9章 特別支援教育
■特殊教育から特別支援教育への転換
特別支援教育/「障害」の考え方/障害者基本法/自閉症/発達障害/特別な教育的ニーズ/特別支援教育の場/個別の支援計画
■特別支援教育のカリキュラム
特別支援教育のカリキュラム/特別支援学校学習指導要領/領域・教科を合わせた授業/自立活動
■特別支援教育における音楽教育
特別支援教育における音楽教育/特別支援教育における音楽教育の意義/様々な困難への対応/コミュニケーション支援/インクルーシブ教育
■特別支援教育における音楽授業
特別支援教育における音楽授業/通常の学級における授業計画/視覚障害者への教育方法/聴覚障害者への教育方法/知的障害者への教育方法/肢体不自由者への教育方法/病弱者への教育方法/重度重複障害者への教育方法/個別の指導計画/学校行事/特別支援教育における音楽授業の工夫/支援者の役割/メインティーチャー・サブティーチャー/特別支援教育における音楽の生かし方/TEACCH/音楽療法の手法/特別支援教育における身体表現/教材の工夫/特別支援教育の教科書/楽器の使い方/自作教材/音楽あそび
第10章 教員養成と教師教育
■教員の資質・能力
教員の資質・能力/教材開発力/実践的指導力/省察力3
■教員養成教育
教員養成教育のカリキュラム/コア・カリキュラム/免許法/教育実習/教科専門/教科教育/教職専門
■教師教育
教職大学院/現職教員の力量形成/教員研修/免許状更新講習
索引
上記内容は本書刊行時のものです。