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「社会を変えよう」といわれたら 木下ちがや(著/文) - 大月書店
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「社会を変えよう」といわれたら (シャカイヲカエヨウトイワレタラ)

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発行:大月書店
四六判
224ページ
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-272-21121-0   COPY
ISBN 13
9784272211210   COPY
ISBN 10h
4-272-21121-8   COPY
ISBN 10
4272211218   COPY
出版者記号
272   COPY
Cコード
C0031  
0:一般 0:単行本 31:政治-含む国防軍事
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年3月2日
最終更新日
2019年3月12日
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紹介

冷戦後の世界秩序の変化に対応できなかった矛盾が噴出する3・11後の日本社会。この間デモや社会運動、政治に様々に参与してきた私たちの経験を戦後史のなかで叙述し、社会を変える力と協働の足場を解明した意欲作。

目次

 はじめに――平成の終わり、嵐の前の静けさ

第1章 安倍政権とは何者か

  ミネルヴァの梟は迫りくる黄昏に飛び立つ
  引き裂かれていく二つの顔
  「非常識」な支配
  日本国憲法における「同意にもとづく支配」
  「政治改革」がもたらした支配の条件
  反ファシズム条項が危機にさらされている
  「非常識な支配」にむかった反動的動機
  「アベノミクス」という支配の技法
  「新しい政治」をつくるには


第2章 私たちは戦後をどう生きてきたか

  戦後七〇年の社会運動の遺産と負債
  日本の社会運動は本当に「弱かった」のか
  「戦後」はどこからはじまったか
  「60年安保闘争」が「国民」を生み出した
  高度経済成長と大衆社会
  学生運動の衰退
  住民運動と革新自治体の台頭
  「豊かな社会」日本の困難
  「失われた四半世紀」と日本社会の変容
  「3・11後」にむかって


第3章 3・11後の社会運動と日本のかたち

 1 3・11後の社会運動はなにを変えたのか

  社会運動に参加する動機
  「危機」は「危険」だが「機会」でもある
  危機の下での化学反応
  変化の長い軌道から生まれる変革
  「共有体験」と「闘争経験」は引き継がれる
  すでに社会は変化している

 2 3・11後の社会運動は政治を変えたのか

  対抗的政治と第三極
  「ポピュリズム」とは何か
  さまざまな内容をもつポピュリズム
  ポピュリズムと民主主義の危機
  現代日本のポピュリズム
  二〇一七年東京都議会議員選挙
  二〇一七年総選挙で大失敗したポピュリスト
  リベラルなポピュリズム政党の誕生
  新自由主義的ポピュリズムの失墜
  日本共産党は変わったのか
  政治の「アンカー」の役割

 3 若者は保守化したのか

  社会運動に参加する若者が少ない
  二〇一五年安保法制反対運動に登場した学生たち
  大学という「拠点」の喪失
  台湾、香港の社会運動との違い
  安倍政権下で顕著になった低投票率
  若者が「保守」しようとしているもの
  「反動」ではなく「進歩」のきざし

 4 「日本のかたち」が変わる

  変わらないためには、変わらなければならない
  二〇一八年沖縄県知事選挙
  「イデオロギーではなくアイデンティティ」
  「デマと夢」を打ち砕いたもの
  沖縄県知事選挙のプロセスから学ぶ
  「アジアのなかの日本」という現実的な目標
  日本国憲法を「再発見」する
  「アジアのなかの日本」における日本国憲法の意味

 あとがき

著者プロフィール

木下ちがや  (キノシタ チガヤ)  (著/文

1971年徳島県生まれ。政治学者。一橋大学社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。現在、工学院大学非常勤講師、明治学院大学国際平和研究所研究員。著書に『ポピュリズムと「民意」の政治学』(大月書店)、『国家と治安』(青土社)、『原発を止める人々』(小熊英二との共編著、文藝春秋)、訳書にD・グレーバー『デモクラシー・プロジェクト』(航思社)、N・チョムスキー『チョムスキーの「アナキズム論」』(明石書店)、J・ヤング『後期近代の眩暈』(青土社)、D・ハーヴェイ『新自由主義』(作品社)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。