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断片的なものの社会学 岸 政彦(著/文) - 朝日出版社
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断片的なものの社会学 (ダンペンテキナモノノシャカイガク)

文芸
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発行:朝日出版社
四六判
244ページ
定価 1,560円+税
ISBN
978-4-255-00851-6   COPY
ISBN 13
9784255008516   COPY
ISBN 10h
4-255-00851-5   COPY
ISBN 10
4255008515   COPY
出版者記号
255   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2015年8月13日
最終更新日
2015年8月13日
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書評掲載情報

2017-08-13 朝日新聞  朝刊
評者: 七尾旅人(シンガーソングライター)
2017-08-06 産經新聞  朝刊
評者: 星野概念(精神科医)
2016-02-21 朝日新聞
評者: 市川真人(批評家、早稲田大学准教授)
2015-12-27 朝日新聞
評者: 荻上チキ(「シノドス」編集長、評論家)
2015-08-23 読売新聞
評者: 唯川恵(作家)
2015-07-12 日本経済新聞
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紹介

路上のギター弾き、夜の仕事、元ヤクザ……
人の語りを聞くということは、ある人生のなかに入っていくということ。
社会学者が実際に出会った「解釈できない出来事」をめぐるエッセイ。

◆「この本は何も教えてはくれない。
  ただ深く豊かに惑うだけだ。
  そしてずっと、黙ってそばにいてくれる。
  小石や犬のように。
  私はこの本を必要としている。」

一生に一度はこういう本を書いてみたいと感じるような書でした。
ランダムに何度でも読み返す本となりそうです。
――星野智幸さん

どんな人でもいろいろな「語り」をその内側に持っていて、
その平凡さや普通さ、その「何事もなさ」に触れるだけで、
胸をかきむしられるような気持ちになる。梅田の繁華街で
すれちがう厖大な数の人びとが、それぞれに「何事もない、普通の」
物語を生きている。
 * * *
小石も、ブログも、犬の死も、すぐに私の解釈や理解をすり抜けてしまう。
それらはただそこにある。[…]社会学者としては失格かもしれないが、
いつかそうした「分析できないもの」ばかりを集めた本を書きたいと思っていた。(本文より)

目次

イントロダクション──分析されざるものたち

人生は、断片的なものが集まってできている
誰にも隠されていないが、誰の目にも触れない
土偶と植木鉢
物語の外から
路上のカーネギーホール
出ていくことと帰ること
笑いと自由                   
手のひらのスイッチ
他人の手
ユッカに流れる時間
夜行バスの電話
普通であることへの意志
祝祭とためらい
自分を差し出す
海の向こうから
時計を捨て、犬と約束する
物語の欠片

あとがき

著者プロフィール

岸 政彦  (キシ マサヒコ)  (著/文

岸政彦(きし・まさひこ)1967 年生まれ。社会学者。大阪市立大学大学院文学研究科単位取得退学。博士(文学)。龍谷大学社会学部教員。研究テーマは沖縄、被差別部落、生活史。著書に『同化と他者化──戦後沖縄の本土就職者たち』(ナカニシヤ出版、2013 年)、『街の人生』(勁草書房、2014 年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。