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六月の雪
発行:文藝春秋
四六判
重さ 500g
512ページ
定価
1,850円+税
- 書店発売日
- 2018年5月31日
- 登録日
- 2018年3月31日
- 最終更新日
- 2021年3月12日
書評掲載情報
2018-12-09 |
毎日新聞
朝刊 評者: 小島ゆかり(歌人) |
2018-10-21 |
毎日新聞
朝刊 評者: 小島ゆかり(歌人) |
2018-07-08 |
読売新聞
朝刊 評者: 本郷恵子(東京大学教授、中世史学者) |
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紹介
祖母のふるさと、台南への旅が私の人生を変える
7日間のひとり旅が生んだ人々との絆がもたらした奇跡とは。
声優への夢破れ、祖母と二人で生活する杉山未来。入院した祖母を元気づけようと、未来は祖母が生まれた台湾の古都、台南を訪れることを決意する。
祖母の人生をたどる台湾の旅。そのなかで未来は、戦後に台湾の人々を襲った悲劇と植民地だった台湾に別れを告げた日本人の涙を知る。
そしてついにたどり着いた祖母の生家で、未来は人生が変わる奇跡のような体験をするのだった。
「わたしは誰からも愛されない。誰も愛さないなんて生き方はしたくない」
いつもどんなときも夢は突然始まる。台湾の旅情もあふれる最高の感動作。
「時間だけ、過ぎる」
劉慧雯(りゅうけいぶん)が、日本語で呟いた。未來は、自分自身が過ごしたこの三年間を思った。白も黒もない、単なる派遣社員の仕事だった。だが確かに、自分の本意ではない仕事を続けている間に、気がつけば未來も三十歳というラインを越えていたのだ。あまりに呆気なく。こんなつもりではなかったという思いが何度頭をかすめても、まだ大丈夫、まだ何とかなると自分に言い聞かせて過ごした日々でもあった。(本文より)
上記内容は本書刊行時のものです。