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永井荷風

哲学・宗教 ラノベ

多田 蔵人(著/文)
発行:東京大学出版会

A5判   240頁 
定価 4,200円+税

ISBN 978-4-13-086051-2   C3095

書店発売日 2017年3月15日
登録日 2017年2月10日

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書評掲載情報

2017-05-21 読売新聞  朝刊
評者:苅部直(東京大学教授、政治学者)

紹介

江戸文化へのまなざしを通して,近代へ鋭い批判をくわえたとされる永井荷風.さまざまな創作活動をしながらも小説家として生きた荷風にとって,江戸文化は耽溺するものではなく,新しい意味での芸術としての小説を創出する場だったことを描く.【第6回東京大学南原繁記念出版賞受賞作】

目次

はじめに――「小説」の位置
一 江戸趣味と小説
二 〈引用〉の役割
三 本書の構成と方法

第一章 伝承――『狐』
一 自己規定の内実
二 空間構造と物語構造
三 狐退治の意味
四 「自分」の言葉の位置

第二章 暗黒面――『すみだ川』
一 浅草の位置
二 〈省略〉の意味
三 悲劇の輻輳
四 「目的のない時間」の輪郭
五 引用の乱反射

第三章 議論――『冷笑』
一 「議論」と「小説」
二 「冷笑」の機能
三 幻影と言葉
四 言葉への不信

第四章 制度――『戯作者の死』
一 「戯作者」荷風
二 種彦の懊悩――本文改訂の問題
三 二つの秩序
四 夢の意味
五 小説の位置

第五章 文体――『雨瀟瀟』
一 「デアル」の位置
二 引き裂かれた文体
三 物語の〈見え方〉
四 沈黙の意味
五 文体創出という幻想

第六章 都市――『雪解』
一 沈黙期の意味
二 「江戸趣味」の位置
三 〈人情〉の変奏
四 物語の破れ目

第七章 モダニスム――『つゆのあとさき』
一 文壇復帰について
二 「女給」の造型
三 幻影の性
四 旧様式の役割
五 虚構の現代史

第八章 映像――『&#28665;東綺譚』<br>
一 自制する言葉
二 玉の井をめぐる物語
三 「過去の幻影」
四 崩れ去る文学様式
五 小説の言葉

NAGAI KAFU
Kurahito TADA

著者プロフィール

多田 蔵人(タダ クラヒト)

多田 蔵人
多田蔵人:鹿児島大学法文学部准教授

上記内容は本書刊行時のものです。