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省筆論
「書かず」と書くこと
発行:東京大学出版会
4月6日
300ページ
価格
2,900円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2017年7月1日
- 書店発売日
- 2017年7月31日
- 登録日
- 2017年7月31日
- 最終更新日
- 2018年4月13日
書評掲載情報
2017-10-08 | 読売新聞 朝刊 |
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紹介
叙述において,あえて「書かない」と書くことで,作者は何を表現したかったのか.『源氏物語』を中心に,さらに近代に翻訳を試みた与謝野晶子や谷崎潤一郎とも比較しながら,現代においても多用される「書かず」の叙述に迫る.レトリックによって深まる文章表現の技に光をあてる文学論.
目次
「書かず」と書くこと
第一部
省筆論
夕顔以前の省筆
貫之が諫め
卑下の叙法
「ようなさにとどめつ」考
「思ひやるべし」考
与謝野晶子訳『紫式部日記』私見
省筆の訳出
「御返りなし」考
第二部
施錠考
村雨の軒端
硯瓶の水
いとやむごとなききはにはあらぬが
「涙」の表記
玉葛の旧跡
The Uses of Ellipsis: “Telling”Without Saying
Takashi TAMURA
上記内容は本書刊行時のものです。