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ヴァナキュラー・モダニズムとしての映像文化
発行:東京大学出版会
4月6日
288ページ
価格
3,500円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2017年9月1日
- 書店発売日
- 2017年9月12日
- 登録日
- 2017年9月12日
- 最終更新日
- 2018年4月13日
紹介
写真やジオラマ,映画,テレビなどといった複製技術による映像文化が切り開く「自由な活動の空間」の可能性を,高踏的なモダニズムではなく,ヴァナキュラー・モダニズム――日常生活の身体感覚に根差した――の視点から探究する,横断的映像文化論の試み.
目次
序 論
第1部 ジオラマ化する世界
1 創造とは何か?:フーコー,キアロスタミ,デリダ
2 『明るい部屋』を読み直す:写真,バルト,時間
3 ヴァナキュラー・モダニズムとしての心霊写真
4 カール・エイクリー/杉本博司の生態ジオラマ
5 ジオラマとしてのクロード・モネの庭園
6 イーストウッド『父親たちの星条旗』,あるいはジオラマの内と外
7 ヴァナキュラー・イメージとメディア文化:シミュラークルとしての「ルー大柴」
第2部 戦後日本映画とポストモダン
8 小津安二郎と戦後日本社会の変容:反=接吻映画としての『晩春』
9 長谷川伸と股旅映画:暮らしの倫理と映画
10 高倉健と消費社会:転換期の日本映画
11 日本映画のポストモダン:鈴木清順,相米慎二,澤井信一郎
第3部 テレビというヴァナキュラーな公共圏
12 テレビ,生活革命,子どもの民主主義
13 クイズ化するテレビ,あるいはテレビの文化人類学
14 山田太一,あるいは「愚痴の公共圏」の可能性
15 山田太一,「パーソナルな文化」としてのテレビドラマ
16 永六輔,アマチュアリズムと放送の民主主義
17 大量消費社会とパーソナル文化
あとがき
Vernacular Modernism in Visual Cultures
Masato HASE
上記内容は本書刊行時のものです。