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『蝶々夫人』と日露戦争
大山久子の知られざる生涯
発行:中央公論新社
四六判
256ページ
定価
1,800円+税
- 書店発売日
- 2018年2月22日
- 登録日
- 2018年1月18日
- 最終更新日
- 2018年1月18日
書評掲載情報
2018-03-25 | 読売新聞 朝刊 |
2018-03-17 | 日本経済新聞 朝刊 |
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紹介
大山久子は、旧長州藩士で明治政府の官僚となる野村素介の娘だった。東京女子師範学校付属高等女学校に学び、そこで幸田露伴の妹で、日本の西洋音楽受容を牽引したピアニスト兼音楽教授の延(のぶ)と親交を結ぶ。夫は旧薩摩藩出身の外交官、大山綱介。
夫の海外赴任に同行しプッチーニと知り合った久子は、世界的な大ヒット・オペラ『蝶々夫人』誕生に深く関わることになる。 一方、日露戦争で日本勝利の一因となる二隻の軍艦『日進』『春日』はイタリア製であり、アルゼンチンが発注したものだったが、その日本転売にあたっては、久子の夫綱介の功績が大きかった。
西洋音楽と日本人の関わりがエピソード豊かに描かれる一方、世界の中で徐々に存在感を高めていく近代日本の姿が、大山綱介・久子夫妻の生涯から浮かび上がる。
上記内容は本書刊行時のものです。