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全員死刑
大牟田4人殺害事件「死刑囚」獄中手記
発行:小学館
文庫判
208ページ
定価
500円+税
- 初版年月日
- 2017年11月12日
- 書店発売日
- 2017年11月7日
- 登録日
- 2017年9月29日
- 最終更新日
- 2017年10月11日
書評掲載情報
2017-12-10 |
読売新聞
朝刊 評者: 東えりか(書評家) |
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紹介
狂悪すぎる獄中手記、まさかの映画化!
2004年、福岡県大牟田市で4人連続殺人事件が起きた。逮捕された暴力団組長の父、母、長男、次男の一家に下された判決は、「全員死刑」。次男は獄中から、犯罪の一部始終を記した手記を送る。受け取ったのは、暴力団取材に定評のあるライター、鈴木智彦氏だった。
鈴木氏は、手記を読み本人に面会し、凶悪な犯行と実際の彼とのギャップに戸惑う。手記の中で〈今、生と死を分ける神的行為を行っているというスリル! 一度味わえばもう終わりだ、やめられない〉と快楽殺人者が、実際に会うと〈面会が終わって部屋を出る時は、いつも最後まで深々と御辞儀する。しだいに彼が極悪非道な殺人鬼であることを忘れそうになった〉という好青年の顔を見せる。事実、彼が4人もの殺人を犯したのは、一家を助ける「親孝行」のためだったのだ。この二面性により、本書は他の犯罪ノンフィクションと全く異なる異様な迫力をまとうことになった。
文庫解説は『果てしなき渇き』(映画『渇き。』の原作)などで知られる作家の深町秋生氏。
【編集担当からのおすすめ情報】
2010年に『我が一家全員死刑』というタイトルで書籍化され、一部の読書家の間でカルト的人気を得ていた怪書が、2017年秋、まさかの映画化に合わせて文庫化されます。映画版は、あの『冷たい熱帯魚』の製作チームが、監督・小林勇貴、主演・間宮祥太朗という20代の気鋭たちと組んで作り出す狂悪エンターテインメント。映画と原作、どちかがより狂悪か、ぜひ比べてください。
上記内容は本書刊行時のものです。