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小学館PS 注文センター:
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色いろ花骨牌
発行:小学館
文庫判
272ページ
定価
600円+税
- 初版年月日
- 2017年5月14日
- 書店発売日
- 2017年5月9日
- 登録日
- 2017年3月25日
- 最終更新日
- 2017年4月29日
書評掲載情報
2017-07-09 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
2017-06-11 |
朝日新聞
朝刊 評者: 池上冬樹(文芸評論家) |
2017-05-20 | 日本経済新聞 朝刊 |
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紹介
抱腹絶倒してしんみり。交友エッセイの名品
全9章構成。吉行淳之介 阿佐田哲也 尾上辰之助(初代) 芦田伸介 園山俊二 柴田錬三郎 秋山正太郎 近藤啓太郎 生島治郎 脇役も多士済々。著者が名エッセイストである証拠に、吉行淳之介の章から一場面をご紹介。
《いかなる経緯からか、膣外射精の話となり、何気なく「あれは妊娠の怖れがありますからね」と口を挟むと、卓上の三人の手が止まった、ように感じた。視線を牌から上げて御三方のご尊顔を拝し奉ると、各様に眉を上げたご表情。/(……)「いえ、あの、先っぽがちょいと濡れますところの、カウパー線液とやら言うんでしたっけ? あの中にも精子が含まれておりまして……/聞き囓りの、我が膣外射精危険説は却下された。/「数十年、その枝に頼りしも、我、かくなる仕儀と相成りしことの一度としてあらざるなり」「阿呆も休み休みに」。/翌日、「あー、吉行です。昨夜の膣外射精野郎は、そのうち手痛い目に遭いますな。いや、貴君が正しい、正しい」。/医者に確かめたのだという。/(……)/感心を通り越して、嗚呼、ぼくは凄いサロンに身を置いているのだなと、見開いた目の中を多数の精子があっちへ行ったりこっちへ来たり。》
上記内容は本書刊行時のものです。