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出版者情報
井上陽水英訳詞集
- 書店発売日
- 2019年5月16日
- 登録日
- 2019年4月23日
- 最終更新日
- 2024年1月24日
書評掲載情報
2019-12-15 |
毎日新聞
朝刊 評者: 渡邊十絲子(詩人) |
2019-12-08 |
毎日新聞
朝刊 評者: 中島京子(作家) |
2019-06-29 |
朝日新聞
朝刊 評者: 西崎文子(東京大学教授・アメリカ政治外交史) |
2019-06-23 |
産經新聞
朝刊 評者: 小沼純一(早稲田大学文学学術院教授) |
2019-06-16 |
毎日新聞
朝刊 評者: 沼野充義(東京大学教授・スラブ文学) |
2019-06-16 | 読売新聞 朝刊 |
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紹介
井上陽水デビュー50周年、『ブラタモリ』のテーマ曲をはじめ、私たちの心をずっと捉えて離さない陽水の名曲の数々。ロバート キャンベルが人生を彷徨っていた時代から、病の日々も傍らにあったのは陽水の歌だった。初期の代表作から陽水を象徴する曲まで、厳選歌詞50作を英訳。英語というフィルターを通すことで炙り出されてくる陽水のメッセージ。この本はスリリングなほどのくわだてなのだ。
「陽水はうなぎだ」これは陽水の親友であるユーミンが放った一言。
後日TOKYO FMの番組で陽水と対談したキャンベルは、ついにうなぎを捕まえる。これまで陽水は決して歌詞について語ろうとしなかったが、沈黙は破られた。スタッフが固唾を飲む中初めて自らの歌詞について語る。同番組「ミュージックドキュメント 井上陽水×ロバート キャンベル『言の葉の海に漕ぎ出して』」は、日本放送文化大賞グランプリなど放送界の大きな賞を多数受賞。
この対談も含めて評論パートでは、何にこだわり、どんな心情を込めてきたのか陽水自身の言葉も多数紹介。「青い闇の警告」では、「言葉をそういうふうに並べることで、切なさや、人間って何だろうと想像してもらうんです。それこそがこの歌詞の目論見なのです」と。
病に倒れたキャンベルが病床で1日1作を英訳していったことから本書は生まれた。評論では人間の業や願いをすくって文学世界にも分け入っていく。命のカウントダウンが始まったとき、作家たちは何を日々記したか、何を望んだか。陽水の歌から、宮沢賢治、中江兆民、正岡子規など近現代の作家たちの声が立ち上ってくる。さらに、陽水が受けていたボブ・ディランの影響、ジェーン・バーキンらは陽水の「カナリア」をどう解釈したのかも――。愛や人間、人生、社会と、本書の中で陽水の言葉が読み手をも照らしていく。
【本書収録の英訳詞】
限りない欲望・人生が二度あれば・断絶・もしも明日が晴れなら・家へお帰り・傘がない・つめたい部屋の世界地図・東へ西へ・かんかん照り・夏まつり・夢の中へ・心もよう・帰れない二人・氷の世界・夕立・ゼンマイじかけのカブト虫・二色の独楽・招待状のないショー・青空、ひとりきり・曲り角・結詞・青い闇の警告・ミス コンテスト・甘い言葉ダーリン・なぜか上海・海へ来なさい・勝者としてのペガサス・ジェラシー・とまどうペリカン・カナリア・お願いはひとつ・ワカンナイ・背中まで45分・バレリーナ・いっそ セレナーデ・ダンスはうまく踊れない・飾りじゃないのよ 涙は・ワインレッドの心・ミスキャスト・恋こがれて・最後のニュース・少年時代 ・Just Fit・ドレミのため息・嘘つきダイヤモンド・アジアの純真・積み荷のない船・ビルの最上階・長い坂の絵のフレーム・覚めない夢
目次
はじめに 「井上陽水はうなぎだ」
第1章 時を彷徨う中で
震災、鳴子温泉ブッククラブ
博多、陽水の曲へ
入院、命の静止点に始まる
偶然、オーディションに来たサラサさん
時限、作家たちの終わらせ方
余白、不寛容な時代と「最後のニュース」
第2章 余白に気をつけろ
A.時の設え
B.鳥を逃がした
C.愛
D.同時代性
第3章 井上陽水英訳詞集
限りない欲望・人生が二度あれば・断絶・もしも明日が晴れなら
家へお帰り・傘がない・つめたい部屋の世界地図・東へ西へ
かんかん照り・夏まつり・夢の中へ・心もよう・帰れない二人
氷の世界・夕立・ゼンマイじかけのカブト虫・二色の独楽
招待状のないショー・青空、ひとりきり・曲り角・結詞・青い闇の警告
ミス コンテスト・甘い言葉ダーリン・なぜか上海・海へ来なさい
勝者としてのペガサス・ジェラシー・とまどうペリカン・カナリア
お願いはひとつ・ワカンナイ・背中まで45分・バレリーナ
いっそ セレナーデ・ダンスはうまく踊れない・飾りじゃないのよ 涙は
ワインレッドの心・ミスキャスト・恋こがれて・最後のニュース・少年時代
Just Fit・ドレミのため息・嘘つきダイヤモンド・アジアの純真
積み荷のない船・ビルの最上階・長い坂の絵のフレーム・覚めない夢
上記内容は本書刊行時のものです。