版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
天皇の歴史3 天皇と摂政・関白 佐々木 恵介(著/文) - 講談社
..
詳細画像 0
【利用不可】

書店員向け情報 HELP

天皇の歴史3 天皇と摂政・関白 (テンノウノレキシ3 テンノウトセッショウカンパク)

このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:講談社
文庫判
368ページ
定価 1,280円+税
ISBN
978-4-06-292483-2   COPY
ISBN 13
9784062924832   COPY
ISBN 10h
4-06-292483-8   COPY
ISBN 10
4062924838   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0121  
0:一般 1:文庫 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年11月13日
最終更新日
2024年2月29日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

9世紀後半、幼帝清和天皇の外祖父・藤原良房が摂政になり、息子・基経が関白の地位を得て、その後200年におよぶ摂関政治の時代が始まった。醍醐・村上天皇の「延喜・天暦の治」と将門・純友の乱、そして道長の栄華。藤原氏が王権をめぐる姻戚関係を支配するなかで、天皇のみがなしえたこととは何か。「摂関家による政治の私物化」という従来の捉え方を超えて、天皇が「生身の権力者」から「制度」へと変貌していく時代を描く。


講談社創業100周年記念企画として刊行され、高い評価を得た全集がついに学術文庫化。第3巻は、9世紀半ばの文徳天皇から、11世紀半ばの後冷泉天皇まで、16人の天皇の時代を取り上げる。「摂関政治の時代」として知られる200年間である。
一般に「摂関政治の時代」というと、天皇を抑えつけ、勝手気ままな政治を行っていた摂政・関白や、寝殿造りの邸宅で日々、宴にふけっていた貴族たちをイメージするだろう。しかし、こうした「政治を私物化する摂政・関白」という見方は、近代以降の歴史観である。本書では、必ずしも対立するものではなかった「天皇」と「摂関」を、王権を構成する総体としてとらえなおす。
幼帝清和の外祖父、藤原良房から摂関政治は始まった。失脚した菅原道真の怨霊問題、将門・純友の乱、醍醐・村上天皇の「延喜・天暦の治」、そして藤原道長の栄華。王権をめぐる姻戚関係を藤原氏が支配するなかで、天皇のみがなしえたこととは、いったい何か。皇統が錯綜し、政争の続く平安京の内裏を舞台に、天皇が「生身の権力者」から「制度」へと変貌していく過程を描き出す。
〔原本:『天皇の歴史03巻 天皇と摂政・関白』講談社 2011年刊〕

目次

学術文庫版のまえがき
序 章 天皇の変貌と摂関政治
第一章 摂政・関白の成立と天皇
   1 最初の摂政・藤原良房 
   2 関白基経と阿衡事件 
   3 光孝皇統の成立と皇太子
第二章 「延喜・天暦の治」の時代
   1 宇多天皇と「寛平の治」
   2 道真の怨霊・将門の乱・内裏炎上
   3 「延喜・天暦の治」の評価と実態
第三章 摂関政治の成熟
   1 皇統並立と外戚 
   2 藤原道長と三人の天皇
   3 摂関政治の黄昏
第四章 王権をめぐる人々
   1 太上天皇
   2 皇后と母后
   3 蔵人所・殿上人・検非違使
第五章 儀式・政務と天皇
   1 即位儀礼と「神器」
   2 摂関の政務と天皇の政務
   3 饗宴と君臣関係
第六章 仏と神と天皇
   1 国家の仏事・天皇の仏事
   2 祭祀と行幸
   3 穢れと怨霊
第七章 摂関期の財政と天皇
   1 受領のもたらす富
   2 蔵人所と天皇の食事・料物
   3 天皇家の財産
終 章 天皇像の変容
主要人物略伝
参考文献
年 表
歴代天皇表
天皇系図
索 引

著者プロフィール

佐々木 恵介  (ササキ ケイスケ)  (著/文

1956年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、聖心女子大学教授。専攻は日本古代史。主な著書に『受領と地方社会』『日本古代の歴史4 平安京の時代』『新日本古典文学大系 続日本紀』(共著)『御堂関白記全註釈』(共著)、主な論文に「9-10世紀の日本―平安京」(共著)、「古代における任官結果の伝達について」など。

旧版ISBN
9784062807333

上記内容は本書刊行時のものです。