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ドゥルーズの哲学 生命・自然・未来のために 小泉 義之(著/文) - 講談社
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講談社学術文庫

ドゥルーズの哲学 生命・自然・未来のために

発行:講談社
文庫判
248ページ
定価 880円+税
ISBN
9784062923255
Cコード
C0110
一般 文庫 哲学

出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2015年9月18日
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書評掲載情報

2017-04-16 東京新聞/中日新聞  朝刊

紹介

ジル・ドゥルーズ(1925-1995)は、20世紀後半を代表する哲学者、哲学研究者です。
わが国でも、早くは、浅田彰『構造と力』、蓮實重彦『フーコー・ドゥルーズ・デリダ』などにより、紹介されてきました。21世紀の現在でも、なお、現代思想を代表する哲学者といえます。
ただ、日本への移入は、ドルゥーズのある一面に焦点をあてたという側面があり、また、日本の読者もそれを受容してきた歴史があります。
ドゥルーズの主著は『差異と反復』です。「差異」とは何か、「反復」とはどういうことか、それこそが、ドゥルーズの哲学の根本と言えます。
本書は、このテーマに真正面からとりくみ、ドゥルーズ研究の画期をなした力作です。
『差異と反復』は、分子生物学が誕生して間もない頃、その自然科学が持つ潜在力を認識しながら、新しい生命哲学を示そうとしました。そこには、微分という契機が不可欠でした。
では、なぜ、微分なのか?
本書は、そのスタート地点から始めて、周到にドゥルーズの思考をたどり、やがてスピノザ研究やニーチェ研究、また映画の研究を通じて、新しい倫理を引き出そうとした彼の哲学のみちすじを明らかにしていきます。
「差異」とは、乱暴に一例をあげれば、たとえば、誰も同じ人間ではない、あるいは「私」自体も、時間とともに変化して同じ存在ではありえない、ということです。世界はそのようにして出来ている。
紛争や格差が広がる現代世界の困難な状況を見ても、誰も、何も、同じでないことが、問題の根本の契機になっていることはあきらかでしょう。
では、「差異を生きる」とは、どういうことなのか。それを考えるうえでも、本書は必読の入門書といえます。

目次

第1部 差異と反復
  第一章 変異の進化
  第二章 普遍数学
  第三章 自然の哲学
  第四章 ツリーとリゾーム
  第五章 生命の哲学
第2部 未来の哲学
  第六章 批判と臨床――スピノザ
  第七章 生存の肯定――ニーチェ
  第八章 人間の終焉――フーコー
  第九章 未来の素描――フランシス・ベイコン
  第十章 出来事の運命――シネマ

その他情報

書誌確定

著者プロフィール

小泉 義之  (コイズミ ヨシユキ)  (著/文

1954年札幌市生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程哲学専攻退学。現在、立命館大学教授。専攻は、哲学・倫理学。主な著書に、『兵士デカルト――戦いから祈りへ』(勁草書房)、『弔いの哲学』『生殖の哲学』(いずれも河出書房新社)、『デカルト哲学』(講談社学術文庫)など。共著に『ドゥルーズ/ガタリの現在』(平凡社)など、訳書にドゥルーズ『意味の論理学』(河出文庫)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。