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講談社現代新書

飛行機の戦争 1914-1945 総力戦体制への道

一ノ瀬 俊也(著/文)
発行:講談社

新書判   384頁 
定価 920円+税

ISBN 978-4-06-288438-9   C0221

書店発売日 2017年7月19日
登録日 2017年6月14日

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書評掲載情報

2017-09-09 日本経済新聞  朝刊
評者:福間良明(立命館大学教授)
2017-08-20 朝日新聞  朝刊

紹介

なぜ国民は飛行機に夢を託し、人、金、物を提供したのか――。

貧しい人びとの出世の手段としての航空兵。
国民一人一人がお金を出しあって飛行機をつくる軍用機献納運動。
博覧会や女性誌・少年誌で描かれる「空」への憧れ。
防空演習ですり込まれる空襲の恐怖と、空中国防の必要性。
松根油の採取、工場への学徒動員。
学校、親への「説得」を通して行われる未成年の航空兵「志願」……

巨大戦艦による戦争が古い〈軍の戦争〉であるとすれば、飛行機は新しい〈国民の戦争〉だった! 日本軍=大艦巨砲主義という通説をくつがえし、総力戦の象徴としての飛行機に焦点をあて、膨大な軍事啓蒙書などを手がかりに、戦前、戦中の現実を描き出す一冊。

目次

第一章 飛行機の衝撃――大正~昭和初期の陸海軍航空
 1 飛行機の優劣が勝敗を分ける――航空軍備の建設
 2 飛行機と戦艦
 3 墜落と殉職――人びとの飛行機観
第二章 満洲事変後の航空軍備思想
 1 軍用機献納運動
 2 海軍と民間の対国民宣伝――「平和維持」と「経済」
 3 空襲への恐怖と立身出世
第三章 日中戦争下の航空宣伝戦
 1 「南京大空襲」――高揚する国民
 2 飛行機に魅せられて――葬儀・教育・観覧飛行
第四章 太平洋戦争下の航空戦と国民
 1 太平洋戦争の勃発――対米強硬論と大艦巨砲主義批判
 2 航空総力戦と銃後

その他情報

書誌確定

著者プロフィール

一ノ瀬 俊也(イチノセ トシヤ)

一九七一年福岡県生まれ。九州大学大学院比較社会文化研究科博士課程中途退学。博士(比較社会文化、九州大学)。現在埼玉大学教養学部教授。専門は、日本近現代史。著書に、『近代日本の徴兵制と社会』『銃後の社会史――戦死者と遺族』(いずれも吉川弘文館)、『米軍が恐れた「卑怯な日本軍」――帝国陸軍戦法マニュアルのすべて』(文春文庫)、『戦艦大和講義――私たちにとって太平洋戦争とは何か』(人文書院)、『戦艦武蔵――忘れられた巨艦の航跡』(中公新書)など多数。講談社現代新書に『皇軍兵士の日常生活』『日本軍と日本兵――米軍報告書は語る』がある。

上記内容は本書刊行時のものです。