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〈弱いロボット〉の思考 わたし・身体・コミュニケーション 岡田 美智男(著/文) - 講談社
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〈弱いロボット〉の思考 わたし・身体・コミュニケーション (ヨワイロボットノシコウ ワタシシンタイコミュニケーション)

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発行:講談社
新書判
264ページ
定価 940円+税
ISBN
978-4-06-288433-4   COPY
ISBN 13
9784062884334   COPY
ISBN 10h
4-06-288433-X   COPY
ISBN 10
406288433X   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0211  
0:一般 2:新書 11:心理(学)
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年5月23日
最終更新日
2024年2月9日
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書評掲載情報

2017-08-19 日本経済新聞  朝刊
2017-07-23 読売新聞  朝刊
評者: 東えりか(書評家)
2017-07-16 朝日新聞  朝刊
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紹介

 ひとりでは何もできないロボットとともに、コミュニケーションについて考えてみた――。人とロボットの持ちつ持たれつの関係とは? 自分ではゴミを拾えない〈ゴミ箱ロボット〉。人の目を気にしながらたどたどしく話す〈トーキング・アリー〉、一緒に手をつないで歩くだけの〈マコのて〉……。 〈弱いロボット〉の研究で知られる著者が、自己、他者、関係について、行きつ戻りつしながら思索した軌跡。


 ひとりでは何もできないロボットとともに、コミュニケーションについて考えてみた――。人とロボットの持ちつ持たれつの関係とは?

 自分ではゴミを拾えない〈ゴミ箱ロボット〉。人の目を気にしながらたどたどしく話す〈トーキング・アリー〉、一緒に手をつないで歩くだけの〈マコのて〉……。

 著者岡田さんの研究室がつくるロボットは、いずれもすぐに役立つようなロボットではありませんし、多くの機能を兼ね備えているわけでもありません。デザインもシンプルで、どこか不完全なロボットです。でも、だからこそ放っておけないロボットでもあります。ゴミ箱ロボットをみると、子どもたちは、自分たちから率先してゴミを入れます。〈マコのて〉も高齢者たちは喜んで手をつなぎます。
 最近のロボット開発が、「もっとリアルに、表情豊かに!」とより高性能をめざして、機能を付加していく「足し算型」だとすれば、岡田さんの手がけるロボットは、「引き算型」です。ロボット自体は不完全でも、相手に委ねることで、目的を実現する。まさに〈弱さ〉が周囲との関わりを駆り立てているのです。
 〈弱いロボット〉の研究で知られる著者が、もじもじするロボット、言いよどむロボットとともに、持ちつ持たれつの関係について考える一冊です。

目次

第1章 気ままなお掃除ロボット〈ルンル〉
第2章 ロボットと〈環境〉の出会い
第3章 自らの視点から描いた自画像
第4章 〈ことば〉を繰り出してみる
第5章 小さなドキドキを重ねながら
第6章 〈引き算〉から生まれるもの
第7章 〈弱いロボット〉の誕生
第8章 〈対峙しあう関係〉から〈並ぶ関係〉へ

著者プロフィール

岡田 美智男  (オカダ ミチオ)  (著/文

一九六〇年福島県生まれ。一九八七年、東北大学大学院工学研究科博士後期課程修了。工学博士。NTT基礎研究所情報科学研究部、国際電気通信基礎技術研究所などを経て、二〇〇六年より豊橋技術科学大学情報・知能工学系教授。専門は、コミュニケーションの認知科学、社会的ロボティクス、ヒューマン・ロボットインタラクション、生態心理学など。主な著書に『弱いロボット』(医学書院)、『ロボットの悲しみ コミュニケーションをめぐる人とロボットの生態学』(共編著、新曜社)など。〈弱いロボット〉の提唱により、平成二十九年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(科学技術振興部門)などを受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。