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インド人の「力」 山下 博司(著/文) - 講談社
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インド人の「力」 (インドジンノチカラ)

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発行:講談社
新書判
208ページ
定価 740円+税
ISBN
978-4-06-288354-2   COPY
ISBN 13
9784062883542   COPY
ISBN 10h
4-06-288354-6   COPY
ISBN 10
4062883546   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0236  
0:一般 2:新書 36:社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2016年1月13日
最終更新日
2016年2月12日
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書評掲載情報

2017-08-12 日本経済新聞  朝刊
評者: 近藤則夫(アジア経済研究所南アジア研究グループ長)
2016-03-13 日本経済新聞
2016-03-06 朝日新聞
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紹介

マイクロソフト、グーグル、ヒューレット・パッカード、マッキンゼー、ゴールドマンサックス、そしてソフトバンク。なぜ、グローバル企業のCEOに続々とインド人が抜擢されるのか? 驚異の二桁暗算術から、英語力、議論力まで、現代インド人に見る、グローバル社会の「常識」。


近年、ITエンジニアだけでなく、グローバル企業のトップにつくインド人が増えてきました。ソフトバンクの孫正義社長が次期社長に巨額の報酬でヘッドハントしたニケシュ・アローラ氏もインド出身です。

ではなぜ、今インド人が引っ張りだこなのでしょうか。「0」の発見国で元来、数字に強く、それがITという現代のニーズとマッチした、英国領だったので英語に強い人が多い、などということもあるでしょう。しかし著者の見立てでは、より深いバックボーンには、インドの「多様性」があるということです。
 
インド人CEOの特色として、トップダウン型ではなく調整型が多いことが挙げられます。多くの人の話に耳を傾け、納得してもらえる答えを出すように努めるのです。これはインドという多言語・多文化複合社会に生きる人びとが生み出した智慧の産物です。インドは国の中に世界のすべての気候と人種と宗教が存在していると言われるほどに多種多様な人びとの集まりです。しかもインド人は非常に自己主張が強く、協力ということができない。「1人のインド人の働きは2人の中国人に勝る。しかし2人、インド人が寄ると1人の中国人にもはるかに及ばない。そして3人のインド人は何の役にも立たない」、そんな自虐ジョークがあるほどです。

インド人エリートとは、そんなタフな社会でもまれてきた人びとです。さらに一段高い目標にまでみんなを引っ張って行くためには、自己主張だけでは不十分で、折り合いを付けることが最も大切だ、そんな高い境地が自然と身についているのです。多様な価値観の混在する現代社会でいま必要とされているのは、「対話・融和」的な態度でしょう。これは日本人にもなじみ深い態度ですが、加えてインド人には英語力という「力」があります。グローバルな発進力という点では、やはりインド人に軍配が上がるのではないでしょうか。

 本書では、グローバル時代の最初の勝ち組と呼ばれるインド人の「力」の秘密を探ります。

目次

はじめに───インド人の「能力」と「脳力」
第一章 インド式教育とインド人の数学力
第二章 インド人の言語力と英語能力───インド英語で世界へ
第三章 自己を貫き通す力───インド人の発信力と交渉力
第四章 多様性大国の光と影─「個の力」がせめぎ合う国の人間模様
第五章 混沌を力に───グローバル企業とインド人経営者たち
引用文献

上記内容は本書刊行時のものです。