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講談社現代新書

警察捜査の正体

原田 宏二(著/文)
発行:講談社

新書判   304頁 
定価 840円+税

ISBN 978-4-06-288352-8   C0236

書店発売日 2016年1月20日
登録日 2015年12月11日

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書評掲載情報

2017-07-16 毎日新聞  朝刊
評者:森詠(作家)
2017-06-11 朝日新聞  朝刊
評者:高山佳奈子(京都大学教授・刑法)
2016-03-06 読売新聞  

紹介

「このままでは大警察国家が復活しかねない、市民はとにかく自衛するしかない」
北海道警の方面本部長を務め、警視長で退官、2004年に「道警の裏金」の存在を告発した著者が、今危惧するのは、警察の捜査権限がなし崩し的に拡大しつつあることだ。
「検挙率アップ」「治安維持」という錦の御旗のもと、刑事訴訟法の改正で「司法取引の導入」「通信傍受対象の拡大」が着々と進み、防犯カメラ映像の活用、DNA捜査など、新しい科学捜査が次々導入される。
だが、刑事訴訟法などの法律に照らすと、あまりにも「グレーゾーン」が広がっているのが現在の警察捜査の正体なのだ。
警察組織に自浄作用がなく、チェック機能も働いていない現状では、「警察国家」が誕生しかねない危険もはらんでいる。
本書は、まず、警察の犯罪捜査をめぐる法律を徹底的に点検、幹部が増加し捜査能力が落ちている警察組織を検証する。心ある警察官と、平穏な生活を送り冤罪に巻き込まれたくない市民のための必読書。同時に警察の健全化、民主化、透明化をライフワークとする元警察幹部の集大成となる1冊である。

目次

 第1部 警察捜査と刑事訴訟法
第1章 刑事訴訟法「大改正」のポイント
第2章 問題だらけの「デジタル捜査」「科学捜査」
第3章 犯罪捜査と刑事訴訟法
第4章 グレーゾーン捜査の存在
第5章 自白偏重捜査と取り調べの実態

  第2部 警察組織の変容
第6章 日本警察のしくみ
第7章 階級制度のひずみ、パワハラ不祥事
第8章 安全安心なまちづくりの正体
第9章 警察の権限強化

  第3部 市民のための犯罪捜査対応策
第10章 警察マスコミの罪
第11章 冤罪はなぜ繰り返されるのか
第12章 人質司法と弁護士の役割
終章   市民のためのガイドライン

その他情報

書誌確定

著者プロフィール

原田 宏二(ハラダ コウジ)

北海道警元警視長、釧路方面本部長。「明るい警察を実現する全国ネットワーク」元代表。1937年(昭和12年)生まれ。1957年北海道警察に採用され、58年4月から札幌中央署、岩見沢署などで勤務し、1975年に警察庁保安部防犯課に出向、山梨、熊本県警で捜査二課長を経て、82年3月から道警に復帰、道警本部機動捜査隊長、同防犯部生活課長などを務め、89年3月警視正に昇任、道警本部警務部警務課長、旭川中央署長、道警本部防犯部長などを歴任、95年釧路方面本部長(警視長)で退職。
2004年2月10日、札幌弁護士会館で、道警の裏金問題について「告白」会見をひらく。同年3月、道議会総務委員会で証言、『市民の目フォーラム北海道』を設立するなど、警察の健全化、透明化、民主化、冤罪事件の根絶を目指して精力的に活動を続けている。
著書に『警察内部告発者』(2005年講談社刊)、『警察VS.警察官』(2006年講談社刊)、『たたかう警官』(2009年ハルキ文庫刊)、『警察崩壊 つくられた”正義”の真実』(2013年旬報社刊)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。