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講談社選書メチエ

異端カタリ派の歴史 十一世紀から十四世紀にいたる信仰、十字軍、審問

ミシェル・ロクベール(著/文), 武藤 剛史(翻訳)
発行:講談社

四六判   768頁 
定価 3,100円+税

ISBN 978-4-06-258502-6   C0322

書店発売日 2016年11月11日
登録日 2016年9月21日

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書評掲載情報

2017-01-15 読売新聞  朝刊
評者:出口治明(ライフネット生命保険株式会社会長)

紹介

もともとは東欧発祥の宗教運動が、11世紀に西ヨーロッパで顕在化して、12世紀にはカタリ派の名の下で南仏ラングドックでおおきく展開されるようになりました。
現存しないためその教義などは謎に包まれていますが、二元論的であり、現世を悪とみなすグノーシスの影響を受けているとも言われています。
本書は、その異端宗教運動の11~14世紀の歴史、すなわち南仏での誕生・発展から異端認定を経て、迫害・殲滅されるまでの歴史を描きます。歴史の後半では、ローマ教会によるアルビジョワ十字軍と異端審問が大きなテーマとなります。南仏アルビ地方で展開された、もうひとつの十字軍のおぞましい実態も明らかにされます。
本書はまた、南仏のラングドックが、十字軍侵攻をきっかけに、だんだんとカペー朝フランス王国に併合されていく過程も描いています。
知られざる異端の経験した恐るべき歴史をあきらかにする、カタリ派研究の第一人者による最良の訳書がついに登場します。

目次

訳者まえがき

序 カタリ派、十字軍、異端審問


第一部 二元論的異端の勃興
第一章 ボゴミル派からカタリ派へ

第二章 カタリ派社会とその教会

第三章 イノケンティウス三世――前代未聞の十字軍


第二部 十字軍
第四章 シモン・ド・モンフォールあるいは電撃戦争

第五章 城争奪戦

第六章 トゥールーズの孤立

第七章 アラゴン王ペドロ二世――勇み足

第八章 レモン六世の失脚

第九章 オクシタン奪還

第十章 王の十字軍


第三部 異端審問

第十一章 異端審問の誕生

第十二章 迫害と抵抗

第十三章 アヴィニョネの大虐殺

第十四章 モンセギュールの最後

第十五章 フェレールからベルナール・ド・コーへ

第十六章 伯爵、異端審問局、そして司教たち

第十七章 モンセギュール以後、各地の様子

第十八章 亡命の時代

第十九章 反乱と陰謀の時代

第二十章 最後の「良き人」たち、最後の火刑


原注
索引

その他情報

書誌確定

著者プロフィール

ミシェル・ロクベール(ミシェル ロクベール)

ミシェル・ロクベール(Michel Roquebert)
1928年8月7日、ボルドー生まれ。
ミシェル=モンテーニュ高校卒業、学士号(哲学)を取得、6年間教職に就く。『南仏日報』で、芸術欄を担当。
中世オック地方の歴史と文化研究の専門家。カタリ派研究協会の名誉会長
著書に、『目くるめく砦』、『カタリ派の叙事詩』(全5巻。フランス・アカデミー歴史大賞)、『聖ドミニコ、黒い伝説』、『シモン・ド・モンフォール、死刑執行人にして殉教者』など。

武藤 剛史(ムトウ タケシ)

武藤剛史(むとう・たけし)
1948年生。京都大学大学院博士課程中退。フランス文学専攻。現在、共立女子大学文芸学部教授。
主要著訳書に、『プルースト 瞬間と永遠』(洋泉社)、A・パラディ『モーツァルト 魔法のオペラ』(白水社)、J・V・オカール『比類なきモーツァルト』(白水Uブックス)、E・シブリン『「無伴奏チェロ組曲」を求めて』、M・アンリ『キリストの言葉』(以上、白水社)、P・ラビ『良心的抵抗への呼びかけ』(四明書院)、M・フイエ『キリスト教シンボル事典』、M・フェレッティ『印象派(新版)』、P・ドゥムイ『大聖堂』(以上、白水社文庫クセジュ)など。

上記内容は本書刊行時のものです。