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大学病院の奈落

高梨 ゆき子(著/文)
発行:講談社

四六判   282頁 
定価 1,600円+税

ISBN 978-4-06-220758-4   C0095

書店発売日 2017年8月25日
登録日 2017年7月7日

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書評掲載情報

2017-11-12 読売新聞  朝刊
評者:稲泉連(ノンフィクションライター)
2017-11-11 日本経済新聞  朝刊
評者:堀川恵子(ノンフィクション作家)

紹介

2014年、群馬大学医学部附属病院で手術を受けた患者8人が相次いで死亡したことが発覚した。
執刀したのは、40代男性医師・早瀬だった。
読売新聞医療部のエース・高梨記者は、この事実を察知。2014年11月にスクープ記事を放ったところから、医学界を揺るがす大スキャンダルがはじめて白日のもとにさらされた。
院内調査によって、さらに10人が死亡していたことが発覚。
技量の未熟な早瀬が、超一流外科医でも尻込みする言われた高難度の最先端手術に挑んだのはなぜなのか。
死亡例が積み重なるなかで、なぜ誰も早瀬の「暴走」を止めなかったのか。
その背景には、群馬大学病院内のポスト争い、学閥、セクハラ問題が影を落としていた――。
乱れ飛ぶ怪文書。
患者には知らされない、保険診療の闇。
旧帝大がいまだに力を振るう、医師会の勢力争い。
いまなおそびえ立つ、「白い巨塔」――。
高梨記者は一連の報道で日本新聞協会賞を受賞している。

目次

プロローグ ある男性の死
第1章 「死亡率12%」の衝撃
スクープ記事/遺族は何も知らなかった/先生はいつもいない/苦痛に満ちた最期
第2章 パンドラの箱が開いた
学長選直前の不祥事/「全てにおいて過失があった」/弁護団が明かした新事実
第3章 院内戦争
第一外科vs.第二外科/有力助教授はなぜ外されたか/怪文書乱れ飛ぶ教授選/セクハラ問題/「俺は悪くない」
第4章 見えてきた真相
仕切り直しの調査/「手術ありき」だった/悪しき伝統
第5章 遺族の物語
第6章 技量不足が招いた悲劇
執刀医の技量/専門医資格のまやかし
第7章 功名心にはやる医師たち
「腹腔鏡手術」に挑む/功名心の代償
第8章 先端医療の落とし穴
新技術導入の盲点/繰り返される医療事故の歴史
終章 「完全なる変容」目指して

その他情報

書誌確定

著者プロフィール

高梨 ゆき子(タカナシ ユキコ)

読売新聞記者。1992年、お茶の水女子大学卒業後、読売新聞社入社。山形支局などを経て、社会部で文部科学省、会計検査院を担当し、調査報道班で公費の無駄追及キャンペーンを手がけた後、厚生労働省キャップ。医療部に移り、医療政策や医療安全、医薬品、がん治療、難病などの取材を続ける。群馬大学病院の腹腔鏡手術を巡る一連のスクープにより2015年度新聞協会賞受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。