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出版者情報
戦後歌舞伎の精神史
発行:講談社
四六判
322ページ
定価
2,300円+税
- 書店発売日
- 2017年3月31日
- 登録日
- 2017年2月17日
- 最終更新日
- 2017年3月22日
書評掲載情報
2017-06-11 | 読売新聞 朝刊 |
2017-05-20 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 矢内賢二(古典芸能研究家) |
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紹介
いまや「かぶき女子」が世に溢れるくらいの、歌舞伎ブームです。惜しくもなくなった中村勘三郎や、あるいはスター性抜群の市川海老蔵など、高い人気を誇る役者も枚挙にいとまがありません。
では、いったい歌舞伎とは何なのか。とくに、21世紀の現代社会に生きるわれわれにとって、歌舞伎とは何か?
演劇評論の第一人者である著者が、この問いに挑みます。
敗戦後、歌舞伎はどのように再興され、古典芸能であることと、戦後社会をどのように切り結んできたのか?
戦後の歌舞伎の歴史を現代の最先端まで検証しながら、その魅力と本質を存分に描ききった傑作です。
戦後は、まずは、「女形不要論」から始まります。歌舞伎にとって、まさに最重要課題といっていい「女形」について、戦後の精神は、どのように考えたのか。
そして、名優たちの興亡と、いまや「なんでもあり」といっていい現在まで。
歌舞伎の精神の戦後史です。
目次
発 端 歌舞伎という家族の物語
第一章 祖父の時代
戦争の傷あと/六代目菊五郎の科学性/「女形不要論」
第2章 父の時代
八ッ橋と藤壺/幸四郎一門東宝入り/団十郎襲名とその死/歌右衛門王朝 の興亡
第三章 叔父の時代
「曾根崎心中」と武智歌舞伎/鈴木忠志の発見――近代から現代へ
第四章 子の時代――現代
古典劇としての歌舞伎の成立――吉右衛門/もう一つの側面――仁左衛門 /「桜姫」の神話
第五章 孫の時代
コクーン歌舞伎と平成中村座/歌舞伎座建て替え/二人の「髪結新三」
第六章 曾孫の時代
五世代の「助六」/なんでもありの世の中/歌舞伎とはなにか
上記内容は本書刊行時のものです。