..
【利用不可】
書店員向け情報 HELP
出版者情報
竜は動かず 奥羽越列藩同盟顛末 上 万里波濤編
発行:講談社
四六変型判
322ページ
定価
1,600円+税
- 書店発売日
- 2016年12月7日
- 登録日
- 2016年10月25日
- 最終更新日
- 2016年12月5日
書評掲載情報
2017-02-19 | 朝日新聞 朝刊 |
2017-01-22 | 毎日新聞 朝刊 |
MORE | |
LESS |
紹介
仙台藩下級武士の玉虫左太夫は、学問を究めるため江戸へ出奔。江戸では、後に昌平坂学問所の長官となる林復斎の邸に潜り込むことに成功する。また、仙台藩の儒学者・大槻磐渓と邂逅し、江戸藩邸で藩主・伊達慶邦との目通りも叶う。数年の精勤ののち左太夫は蘭学を学ぶために、復斎のもとを離れることを決意し、条約の批准に渡米する外国奉行・新見豊前守の従者の座を掴み取る。安政7年1月、左太夫の乗った船は品川沖を出港した。
仙台藩下級藩士の婿養子だった玉虫左太夫は妻との死別を機に、学問を究めるため江戸へ出奔した。江戸では、後に昌平坂学問所の長官となる林復斎の邸に潜り込むことに成功する。学問への志が認められ、左太夫は下男から若党にすぐに引き上げられた。また、仙台藩江戸藩邸で講義を行う儒学者・大槻磐渓と邂逅し、藩主・伊達慶邦との目通りも叶えられる。だがそんな折、黒船騒動が起こり、「安政の大獄」へと世は移り変わっていく。左太夫は蘭学を学ぶために、復斎のもとを離れることを決意する。そうして掴んだのが、外国奉行・新見豊前守の従者の任だった。新見はこれから正使として、日米修好通商条約の批准にアメリカに行くのだという。あわただしく渡米の準備が進められ、安政7年(1860)1月、咸臨丸の勝海舟を追いかけるように、左太夫の乗った船は品川沖を出港した。それは日本人で初めての、世界一周の旅の始まりでもあった……。
目次
第一章 開国前夜
第二章 航米渡海
第三章 前途暗雲
第四章 異国風聞
第五章 異境の陰
第六章 故国鳴動
第七章 人心荒廃
上記内容は本書刊行時のものです。