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出版者情報
雲をつかむ話
発行:講談社
四六判
258ページ
定価
1,600円+税
- 初版年月日
- 2012年4月
- 書店発売日
- 2012年4月21日
- 登録日
- 2015年8月20日
- 最終更新日
- 2015年8月20日
書評掲載情報
2018-03-11 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 横尾和博(文芸評論家) |
2012-06-24 | 東京新聞/中日新聞 |
2012-06-24 |
読売新聞
評者: ロバート・キャンベル(東京大学教授、日本文学研究者) |
2012-06-10 |
日本経済新聞
評者: 鴻巣友季子(翻訳家) |
2012-06-10 |
朝日新聞
評者: 松永美穂(早稲田大学教授・ドイツ文学) |
2012-05-13 |
毎日新聞
評者: 堀江敏幸(作家) |
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紹介
犯人と出遭った心躍る話は、みんなに話してきかせたくなる。エルベ川沿いの家を訪ねてきた背の高い男。ブレーメン出身の「鱒男」。路面電車で見た双子の片割れ。本名で呼ぶことのできない「マボロシさん」……。雲を見ていると「互い違い」な出遭いの数々が浮かんでくる。野間文芸賞受賞後第一作、待望の長編小説。
人は一生のうち何度くらい犯人と出遭うのだろう――。
わたしの二ヵ国語詩集を買いたいと、若い男がエルベ川のほとりに建つ家をたずねてきた。彼女へのプレゼントにしたいので、日本的な模様の紙に包んで、リボンをかけてほしいという。わたしが包装紙を捜しているうちに、男は消えてしまった。
それから一年が過ぎ、わたしは一通の手紙を受け取る。
それがこの物語の始まりだった。
目次
雲をつかむ話 第一章~一二章
上記内容は本書刊行時のものです。