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Jポップとは何か
巨大化する音楽産業
- 初版年月日
- 2005年4月
- 書店発売日
- 2005年4月20日
- 登録日
- 2015年8月20日
- 最終更新日
- 2015年8月20日
書評掲載情報
2017-09-09 | 日本経済新聞 朝刊 |
2015-03-15 |
東京新聞/中日新聞
評者: 土佐有明(ライター) |
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目次
はじめに
第1章 「J」の時代のポピュラー音楽
「Jポップ」の誕生/世界に肩を並べられる音楽?/「ゆとり」「余暇」の時代/ブランドとしての「Jポップ」/「J」の持つ意味/「Jポップ」ファンタジーの定着/Jリーグが火をつけた「J」人気
第2章 デジタル化は何をもたらしたか
十年で倍増した市場規模/CDという発明/CDとは何か/CD普及へソニーの戦略/プレイヤーの大衆化/「一家に一台」から「一人に一台」へ/若者と女性も購買層に/デジタルレコーダーの登場/デジタル時代の楽曲づくり/楽器を弾かなくてもよい音楽制作/録音現場の不安/コストダウンと大量生産/「音楽が消耗品」の時代/失われる楽曲の個性
第3章 テレビとヒット曲
テレビ・タイアップの力/画期的だったCMタイアップ/「共存共栄」のビジネスモデル/ドラマ・タイアップによる大ヒット/サザンオールスターズの衝撃/ザ・ベストテンの厳正なランキング/MTVからミュージック・ビデオへ/聴覚型から視覚型へ/必要なのは十五秒/Jポップ産業複合体/芸能プロダクションの巨大化/パフィというキャラクター/増える「自己検閲」/「メガヒットか無名か」の二極構造/長く続かないヒット曲
第4章 「ココロ」の時代の音楽受容
聴き手はどう変わったか/カラオケは巨大音楽メディア/カラオケの歴史/通信カラオケ、カラオケボックスという革命/ヒットチャートに影響/シングル優位/日本を覆ったバンドブーム/自己表現という社会現象/モノからココロへシフトする飢餓感/個性というオブセッション/商品化される自己表現/カラオケは自己定義のための消費行為/セゾン・パルコがつくった広告空間/渋谷のパルコ化、全国のパルコ化/渋谷文化の重要コンテンツ/メイド・イン・ジャパンの洋楽/自己愛ファンタジーと宇多田ヒカル/「擬似英語」で歌う日本人
第5章 日本という音楽市場のかたち
日本の音楽市場/世界第二位の巨大市場/「輸入」には極めて熱心/極端な国内市場依存/乏しい音楽アクセスの多様性/公共財として扱われない/女子高生がヒットをつくる
第6章 Jポップ産業の挫折──急成長の十年が終わって
CDが売れなくなった/テレビ・タイアップが威力を失った/CDから着メロとDVDへ移行/着メロという巨大音楽メディア/インディーズがメジャーと比肩/政治権力との癒着・腐敗/巨額脱税と自民党への裏金/近代化されない「暗部」が残った/ポピュラー音楽にとっての「製品外競争」
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。