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くまのトーマスはおんなのこ
ジェンダーとゆうじょうについてのやさしいおはなし
原書: Introducing TEDDY
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2016年12月7日
- 書店発売日
- 2016年12月7日
- 登録日
- 2016年10月21日
- 最終更新日
- 2022年4月5日
書評掲載情報
2021-07-30 | リビングとちぎ 2021/7/30号 |
2021-03-02 | 神奈川新聞 |
2020-06-20 | THEアート・プロジェクト多文化読み聞かせ隊 おすすめの本 2020年版 |
2019-10-01 | 福岡県男女共同参画センター「あすばる」 2019年秋号 |
2019-05-27 | THEアート・プロジェクト多文化読み聞かせ隊 おすすめの本 2019年度版 |
2019-05-14 | BEYOND issue 5 / 2019 spring |
2019-04-26 | わくわくスタート堺っ子(堺市教育委員会) |
2019-03-26 | Shall we?(三鷹市男女平等参画啓発誌) vol.68 |
2019-03-01 | Co-Labo 川口市男女共同参画情報紙 2019年3月号 |
2018-12-04 |
福岡県男女共同参画センター「あすばる」
no.216 評者: 絵本ではじめる男女共同参画 |
2018-08-24 | とちぎ男女共同参画推進情報誌パルティ 2018年8月 |
2018-07-24 | 毎日小学生新聞 |
2017-12-24 |
中日新聞
評者: 今村節(知るコレ!) |
2017-09-01 |
川崎市男女共同参画センターBook Information
2017年9月号 評者: すくらむ21 館長推薦 |
2017-05-01 | 月刊 We learn 5月号 |
2017-03-01 | クレヨンハウス通信 Vol.434 |
2017-02-10 | 週刊読書人 |
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重版情報
5刷 | 出来予定日: 2023-03-10 |
4刷 | 出来予定日: 2021-03-10 |
3刷 | 出来予定日: 2019-07-10 |
2刷 | 出来予定日: 2018-08-30 |
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LGBT~トランスジェンダーをテーマにした絵本です。 |
紹介
女の子になりたいとずっと悩んでいたテディベアのトーマス。
それを打ち明けたら、大好きなエロールはもう友だちじゃなくなってしまうだろうか…。
本当の自分を打ち明ける勇気を持ったテディベアと、
そしてそれを知らされた親友のエロールの返事は……。
「大事なのはきみがぼくの友だちだってことさ」
ジェンダーと友情についてのやさしいお話。
作者のジェシカ・ウォルトンの父は男性から女性に性別移行したトランスジェンダーだった。ジェシカは、自分の息子エロールに読んで聞かせるトランスジェンダーをテーマにした絵本を作りたいと思ったことがきっかけで、自分でこの絵本を制作した。
本文は、すべてひらがなとカタカナ。幼い読者がひとりでも読める絵本です。
前書きなど
[解説]「ボク」じゃなくて「ワタシ」って言いたい
文・認定NPO法人グッド・エイジング・エールズ 中田せら
─前略─
洋服や言葉遣い、色、遊びなど、小さい子どもたちの社会の中でもジェンダーによって決まっていることって実はたくさんあります。世の中で決められた男の子の枠に馴染めないけど、それを家族や友人に悟られたら嫌われてしまうんじゃないか。そんな恐怖に怯えながらわたしは大人になり、本心を家族や友人に打ち明けられるようになるまでずいぶん時間がかかりました。
この本の筆者ジェシカ・ウォルトンはオーストラリアのメルボルンに住むバイセクシャルの女性で、父親がトランスジェンダー(身体的な性別と性自認が一致しない人。著者の父親の場合は男性として生まれ、現在は女性として生活している)だといいます。本作は、そんな彼女が新しく迎えた18か月の息子エロールに家族の多様なあり方を伝える絵本が欲しいと、自ら絵本を創作し、クラウドファンディングで資金を集めて実際に出版してしまったという作品。
この本を初めて読んだ時、「もっと早くにこんな絵本に出会いたかった!」と心から思いました。世の中にはたくさんの素晴らしい絵本がありますが、トランスジェンダーが主人公の作品をわたしは見たことがありません。わたしのように、生まれた時の性別と心の性別の違いに悩む子どもたちにとって、クマのトーマス(ティリー)とエロールの物語はどれほど勇気をもらえるでしょう。なかなか口に出せない悩みがゆえに、情報が少なく、「自分だけがおかしいんじゃないか」と独りで悩みを抱える子どもたちに、同じように悩む子どもがいること、そして「それはおかしいことではないよ」と優しく語りかけてくれるような気がします。
また同時に、もしあなたの友達や兄弟、家族から同じような悩みを打ち明けられた時、どう接するべきかのヒントをこの本は示してくれています。最初は戸惑うかもしれないけれど、心はどうあれ、ひとりの人間としてありのままを受け入れてあげてください。エロールのように。
─後略─
関連リンク
上記内容は本書刊行時のものです。