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トランプ現象とアメリカ保守思想
崩れ落ちる理想国家
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2016年8月
- 書店発売日
- 2016年7月22日
- 登録日
- 2016年7月16日
- 最終更新日
- 2016年7月28日
書評掲載情報
2020-02-02 |
毎日新聞
朝刊 評者: 石澤靖治(学習院女子大学教授) |
2016-10-29 |
図書新聞
2016年10月29日号 評者: 西川賢=津田塾大学教授 |
2016-10-28 |
週刊読書人
評者: 前嶋和弘=上智大学教授・現代アメリカ政治専攻 |
2016-09-18 | 毎日新聞 朝刊 |
2016-09-11 | 朝日新聞 朝刊 |
2016-08-21 |
産經新聞
朝刊 評者: 金井光太朗(東京外国語大学教授) |
2016-08-21 | 日本経済新聞 朝刊 |
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紹介
2016年アメリカ大統領選を席巻するトランプ現象。
疲弊し没落しつつある中流層、とりわけ貧困層に落ちる不安を抱えた中流層下半分の白人の不満と怒り、絶望がトランプ支持に結びついたことはいかなる未来を暗示しているのか?
1950年代、すなわち公民権法以前のアメリカへのノスタルジーを喚起するトランプはいかなる思想に支えられているのか?
第二次大戦後、ラッセル・カーク、ノーマン・ポドレッツらから始まり、ネオコン第2世代にいたる複雑な近代的なアメリカ保守思想の潮流と、思想が政治運動にいかに結びついてきたのか、ニクソンの南部戦略やニューライトの運動、レーガン政権へ向けた保守の大連合など現代アメリカ政治史の流れをたどり、トランプ現象の本質を本格的に捉え直す。
単なるポピュリズムではない、反動思想としてのトランプ現象を暴く。
目次
第1章 壊れゆくアメリカ
1 トランプ現象があぶりだすもの
PCなんてクソくらえ!
政策からみたトランプの実像
トランプを支持する心理
2 トランプはいかにして指名を獲得したのか
二〇一六年大統領選挙まで
そしてレースが始まった
予備選挙での戦術
指名獲得
3 いま、アメリカに何が起きているのか
「アメリカ」が壊れてゆく
追い込まれる中産階級
クリントン政権と金融バブル
ニューライトからはじまる保守派政治運動
繰り返される信仰復活運動
トランプ現象とニューライト
アメリカ政治の三十年サイクル
第2章 トランプという男
生い立ち
不動産王トランプへ
四度の破産
トランプの家族
第3章 トランプの反動思想
1 保守派の願望
一九五〇年代へのノスタルジー
保守思想の原点
ニクソンの南部戦略
一九六四年のゴールドウォーター
ネオコンの登場
レーガン政権の保守大連合
2 再び混迷する保守思想
内を向いたアメリカ
新世代ネオコンと九・一一
3 トランピズムに流れ込む反動思想
ブキャナンをなぞるトランプ
トランプが揺り起こしているのは何か
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。