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どうぶつたちがはしっていく
巻次:1
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2015年11月
- 書店発売日
- 2015年11月26日
- 登録日
- 2015年10月8日
- 最終更新日
- 2016年9月9日
書評掲載情報
2017-03-01 | 子どもと読書 2017 3・4 No422 |
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紹介
「どうぶつたちがはしっていく」、「ゾウのオネエサン」の2話を収録。読めばだれでも笑いだす。とびきりおもしろくて、ナンセンスな動物たちのお話。*ひとりで文字をおぼえるようになったお子さんにピッタリの本です。*親子のよみきかせにも。お子さんの笑顔とわらい声がはじけます。
目次
どうぶつたちがはしってく
ゾウのおねえさん
前書きなど
長新太さんは、一九二七年に東京に生まれました。
マンガ家としてデビューしたあと、二〇〇五年に亡くなるまで、たくさんのユニークな絵本や童話をつくりました。いろいろな作家と組んだ絵本や、さし絵の仕事もあります。
どれも、この本のお話と同じように、ちょっととぼけたキャラクターが登場したり、現実にはありえないできごとがつぎつぎとおこったり、ふしぎで楽しいお話ばかりです。
「どうぶつたちがはしっていく」と「きゃべつくんのおしゃべり」の2冊には、5つのお話がはいっていますが、どれも、ちょっとかわったどうぶつたちがでてきて、ふしぎなじけんがおきたりします。
「どうぶつたちがはしっていく」では、なぜかある日、どうぶつえんのどうぶつたちがいっせいにはしりだしたので、おまわりさんもびっくり、へんてこなおじさんまで登場します。「ぞうのおねえさん」では、お年ごろのぞうのおねえさんが、しわの多いことでなやんでいます。たぬきのおいしゃさんにそうだんすると、ポンポコ、ポコペンとはらづつみをうちながら、どうぶつたちをよびよせました。さて……。
「きゃべつくんのおしゃべり」の、きゃべつくんのともだちは、ねこのももよちゃん。でも、きゃべつくんをぽーんとほうりなげてあそぶんです。「こうえんのすなばであそびましょ」で、すなばからでてきたのは、なんと、ちきゅうのはんたいがわからやってきたゴリラでした!
こんなおどろきの発想と、どうぶつたちのすっとんきょうなおかしさが、このお話絵本のみりょくです。子どもたちはむちゅうになって読み返しては、そのたびに声をだしてわらうでしょう。どうぞおとなも、えんりょせずにおおいいにわらってください。
長さんの絵本も童話も、ふつうだったらおこりえないような、ふしぎなできごとがつぎからつぎへとつづいていきます。それをあたりまえのように受けとめる、長さんの語り口もおかしいので、おもわずわらってしまうのです。
お父さんやお母さんは、ぜひお子さんといっしょに、お話を読む楽しさをあじわってください。文字を追えるようになったお子さんは、自分で読む本としてちょうどよいでしょう。本を読むおもしろさをあじわって、きっと、本を読むのがすきになってくれるはずです。
「あとがき」より:野上暁(児童文学評論家、日本ペンクラブ常任理事・子どもの本委員長)
版元から一言
原作は1981年に発行され、絶版になっていた『どうぶつたちがはしってく』の復刊。新版は2分冊にし、2色印刷、読み聞かせに最適。ひとりで読むなら7歳から、読んであげるなら5歳から。
上記内容は本書刊行時のものです。