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後藤正治ノンフィクション集 第2巻『甦る鼓動』『生体肝移植』京大チームの挑戦 後藤 正治(著) - ブレーンセンター
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後藤正治ノンフィクション集 第2巻『甦る鼓動』『生体肝移植』京大チームの挑戦 (ゴトウマサハルノンフィクションシュウ ダイニカン ヨミガエルコドウ セイタイカンイショク キョウダイチームノチョウセン)

全集
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文庫判
772ページ
並製
定価 2,400円+税
ISBN
978-4-8339-0252-6   COPY
ISBN 13
9784833902526   COPY
ISBN 10h
4-8339-0252-4   COPY
ISBN 10
4833902524   COPY
出版者記号
8339   COPY
Cコード
C0090  
0:一般 0:単行本 90:文学総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2011年5月
書店発売日
登録日
2011年5月31日
最終更新日
2012年10月30日
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書評掲載情報

2016-05-01 東京新聞/中日新聞
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紹介

臓器移植。何が起こり、何が問われているのか。
心臓・腎臓・肝臓移植、そして脳死者が生まれる救急病棟。
苦悩する「患者」と「外科医」──。
日本社会においてもようやく臓器移植の臨床の時代が訪れつつある。
受賞作家 後藤正治が、日米両国の臨床現場の徹底取材を通して、
移植医療の全貌を描く。

目次

『甦る鼓動』
第一章……今日の命
第二章……十四年目の発掘
第三章……明暗の旅
第四章……救急病棟
第五章……遠い坂道
第六章……最後の登攀
第七章……遥かなる助走
第八章……帝王の町
あとがき
証言及び取材協力者
主な引用・参考文献


『生体肝移植』京大チームの挑戦
第一章……手術場
第二章……十二年目の春
第三章……外科医
第四章……小児病棟の日
第五章……細き道を
第六章……新領域へ
第七章……私のことなんだ・・・
あとがき
主な参考文献

第二巻解説─小柳 仁
第二巻への覚書

著者プロフィール

後藤 正治  (ゴトウ マサハル)  (

1946年京都市に生まれる。京都大学農学部卒業。
ノンフィクション作家となり、医学、スポーツ、人物などの分野で執筆を重ねる。
2007年より神戸夙川学院大学教授。

「空白の軌跡」(講談社文庫)で第四回潮ノンフィクション賞、
「遠いリング」(岩波現代文庫)で第12回講談社ノンフィクション賞、
「リターンマッチ」(文春文庫)で第26回大宅壮一ノンフィクション賞、
を受賞。

他の著者に、「牙」(講談社)、「復活」(文藝春秋)、「甦る鼓動」(岩波現代文庫)、
「スカウト」(講談社文庫)、「奪われぬもの」(同)、「生体肝移植」(岩波新書)、
「刻まれたシーン」(ブレーンセンター)、「秋の季節に」(ブレーンセンター)などがある。

本ノンフィクション集は、書き手として出発して以降二十数年の間に刊行された
主要なノンフィクション作品のほとんどが収録 される予定である。

<BR>鈴木 一誌  (スズキ ヒトシ)  (装丁

本書の装丁家。
1950年、東京都立川市生まれ。東京学芸大学、東京造形大学ともに中退。
グラフィックデザイナー杉浦康平のもとで12年間アシスタントをつとめ、85年、独立。
本文ページのレイアウト・フォーマットをめぐって朝日新聞社とのあいだで争われた「知恵蔵裁判」を93年に提訴し、
99年に高裁で敗訴。81年、映画批評で第1回ダゲレオ出版評論賞。98年、講談社出版文化賞ブックデザイン賞。
デザインのおもな仕事に『昭和――二万日の全記録』、『Japan An Illustrated Encyclopedia――英文日本大事典』、
『クロニック世界全史』、『大辞泉』、『鈴木清順全映画』、『小川紳介 映画を獲る』、
『加藤泰作品集』ほか多数。
著述に「ページネーションのための基本マニュアル」「明解日本語文字組版」(共著、99年、『印刷ガイドブック――DTP実践編』玄光社、所収)、
『知恵蔵裁判全記録』(共著、01年、太田出版)がある。

ブレーンセンターの本では、『子どもの写真はもう撮れない』(妹尾豊孝、07年)、『群集のまち』(太田順一、07年)
『新なにわ塾叢書1巻 プガジャの時代』(08年)、『新なにわ塾叢書2巻 大阪の近代建築と企業文化』(09年)、『新なにわ塾叢書3巻 水都大阪盛衰記』(09年)
『後藤正治ノンフィクション集』(後藤正治、09年~)、『父の日記』(太田順一、10年)など多数。

追記



「第二巻への覚書」より

 いま、本書に登場いただいた医学者も多くは第一線を退いておられる。故人となられた方 もおられる。その方々の仕事と歩みを敬意と懐かしさを込めて思い起こしている。

  移植を受けることなく亡くなられた待機患者の顔も浮かぶ。有効な治療手段がなかったの ではない。目の前にありつつ、〝諸般の事情で?手の届かぬものとしてあり続けてきた。い まはただ、私は彼らのことを忘れまいと思うだけである。

本巻には『生体肝移植』もあわせて収録した。脳死移植が閉ざされてきた時代、その〝一支流?として切り開かれてきた日本的臨床である。その中心軸を担った、京大の田中紘一チームの 足跡を追ったノンフィクションである。いま生体肝移植は海外においても広く普及し、移植 外科の確かな領域としての位置を占めるに至っている。



小柳仁「解説」より

  しかし私は初対面の後藤氏の前では、構えることなく、ゆったりと、言い換えれば少し「抜いて」話をしていたと思う。彼は医療上の出来事を「事件」としてみるのではなく、その出来事を、今進めつつある人物を通して真髄に迫ろうとしているかのように見えた。
…<中略>…
後藤氏はこの分野にかけている多くの人物像を暖かく抉り出してくれた。一連の臓器移植についての著述は、この国におけるもっとも詳細な科学史であり、一つの医療行為を社会に根付かせる「社会工学」の記録でもある。同時代にこのような文筆家を得たことは喜びである。

上記内容は本書刊行時のものです。