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後藤正治ノンフィクション集 第1巻『空白の軌跡』『ふたつの生命』人工心臓に挑む』
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2009年6月
- 書店発売日
- 2009年6月1日
- 登録日
- 2010年9月13日
- 最終更新日
- 2012年10月30日
受賞情報
潮ノンフィクション賞
書評掲載情報
2016-05-01 | 東京新聞/中日新聞 |
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紹介
ノンフィクション作家として彗星のごとく登場した著者。
デビュー作ともいえる潮賞受賞作『空白の軌跡』はじめ『ふたつの生命』『人工心臓に挑む』の置換外科における初期3部作を完全収録。
目次
『空白の軌跡』
第一章……吐息
第二章……事件
第三章……歳月
第四章……始動
第五章……隘路
第六章……探求
第七章……黎明
第八章……選択
引用・参考文献
あとがき
『ふたつの生命』
序章………日系待機患者
第一章……アンドレアからの手紙
第二章……病のなかの輝き
第三章……もう一度走ってみたい
第四章……最後の手紙
第五章……甦る命
第六章……架け橋
終章・未知の決着
あとがき
『人工心臓に挑む』
序章………コルフと日本人
第一章……三人の男
第二章……生存日数競争
第三章……臨床への幕開け
第四章……厚い壁
第五章……治療時代への肉薄
引用・参考文献
あとがき
第一巻解説─北岡和義
第一巻への覚書
追記
『ふたつの生命』「あとがき」より
私の仲田明美さんへの位置は、ずっと一取材者というものに過ぎなかったし、そうあらねばならないとも思っていた。が、本書に記されているごとく、終始厳密にそうあり続けたかどうかは疑わしい。そこに、ノンフィクションの作品としていえば破錠があったのかもしれないが、しかし、そのこともまたどうすることもできなかった。
筆者は私であるが、真の筆者は仲田明美でありアンドレア松島である。彼女たちの存在が私を突き動かし、ただそのままに筆を走らせたという思いがしている。
北岡和義「解説」より
確かに後藤の作品を読み進み楽しんでいると突然、グサッと来るものがある。医学という科学の世界を描きながら科学では解けない人間個人の選択の問題や日本社会の理解の乏しさを鋭く衝いてくる。
上記内容は本書刊行時のものです。