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10代がつくる平和新聞 ひろしま国 中国新聞社(編) - 明石書店
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10代がつくる平和新聞 ひろしま国 (ジュウダイガツクルヘイワシンブンヒロシマコク)

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発行:明石書店
B5判
272ページ
並製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-7503-3024-2   COPY
ISBN 13
9784750330242   COPY
ISBN 10h
4-7503-3024-8   COPY
ISBN 10
4750330248   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0037  
0:一般 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2009年8月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2015年8月22日
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紹介

中国新聞に月2回掲載されている特集「ひろしま国」から、この本は生まれました。公募で選ばれた子ども記者が平和について取材を重ねて記事を書くというこの企画は、読者から高い評価を受けています。彼らは大人たちの本音を、どう引き出したのでしょうか…。

目次


まえがき

特集 ダイジェスト ひろしま国

創刊号 「ねがい」ぼくらの国歌はエンドレス
第2号 戦争を防ぐための提案
第3号 みんなの憲法をつくろう
第4号 外国から来た人が見た、この国
第5号 カープとサンフレから大使誕生
第6号 今も続く悲劇の爆発
第7号 平和市長会議 広がる輪
第8号 NPOとNGO、草の根パワー
第9号 死を意味した出撃
第10号 バーチャル芸術館、開館
第11号 「今」と「未来」を学ぶ
第12号 「8・6」は世界共通
第13号 原爆・平和報道の現場
第14号 僕らの「博物館」提案
第15号 「8・6」「8・9」会場に立つ
第16号 アニメの平和力
第17号 フェアトレードを知る
第18号 平和をつくる
第19号 限りある水
第20号 大気の重み
第21号 絵を通した国際理解
第22号 乾きゆく大地
第23号 難民問題を知る
第24号 絵本の力
第25号 学ぶ平和
第26号 お小遣いでできる国際貢献
第27号 平和の歌
第28号 広島でG8議長サミット
第29号 イラク戦争その後
第30号 G8広島――参加議長メッセージ
第31号 世界の平和切手――ピカ研資料から
第32号 日本の平和切手――ピカ研資料から
第33号 原点の知識――ヒロシマ検定
第34号 ヒロシマ発信サイト
第35号 8・6平和公園にて
第36号 G8議長サミット
第37号 食料問題を知る
第38号 クリーンエネルギー
第39号 世界の平和博物館
第40号 「おいでよオバマさん」第1弾
第41号 世界の子どもサミット
第42号 平和のゲーム
第43号 「おいでよオバマさん」第2弾
第44号 アフリカの子ども(上)
第45号 アフリカの子ども(下)
第46号 クラスター爆弾禁止条約――市民の力
第47号 「おいでよオバマさん」第3弾
第48号 国別の平和度
第49号 子ども兵を救う
第50号 50号記念特集「子どもの力」

ぼくらは青いたまご 小説 ジュニアライター物語


ふろく 8・6探検隊

1 原爆投下「8時15分」は違うって本当?
2 日本は原爆を造ろうとしてたのかな?
3 原爆の犠牲者数なぜあいまいなの?――(上)
4 原爆の犠牲者数なぜあいまいなの?――(下)
5 いつから原爆ドームと呼ばれてるの?
6 在外被爆者援護 なぜ国内と違うの?
7 座り込みの意味って何だろう?
8 外国の人が「放射線汚染続いてるの」?
9 被爆者は米国を憎んでいないの?
10 川に今も被爆者の遺骨あるの?
11 核実験抗議文を出す意味は?
12 慰霊碑の言葉 だれが考えたの?
13 「原爆 何百万人の命救った」って本当?
14 ヒロシマ・ナガサキ なぜ特別視?
15 被爆者 現在は何人いるの?
16 「原爆にパラシュート」って本当?
17 被爆者手帳 なぜ今も申請あるの?
18 被爆者に水をあげてはだめだった?
19 きのこ雲には色がついていた?
20 「幻の原爆慰霊碑」ってあるの?
21 米国はなぜ原爆を2種類造ったの?
22 平和公園 被爆前からある物は?
23 晴れていた広島になぜ「黒い雨」?
24 中国新聞は原爆でどんな被害?
25 被爆電車 今も運行している?
26 被爆死した留学生がいるの?
27 被爆後に米国から支援?
28 原爆はどこで投下された?
29 「ノーモア・ヒロシマ」は間違い?
30 被爆は樹木にも影響?
31 原爆投下当日の写真は何枚?
32 広島への原爆投下 どう報道?
33 熱線で「人が蒸発」本当?
34 なぜ600メートル上空で爆発?
35 3発目の原爆計画があった?

 あとがき
 なるほどキーワード

前書きなど


まえがき

『10代がつくる平和新聞 ひろしま国』を手にとっていただき、ありがとうございます。この本には私たちが悩みながらもテーマを考え、取材し、時には苦しみながら書いた記事がつまっています。
 「ひろしま国」の創刊号が中国新聞に挟み込まれる形で出たのは2007年1月29日。原則月2回のこの新聞の表面の特集を、3グループに分かれた私たち「ジュニアライター」が順々に担当しました。スタートしたときは小学5年生から高校2年生まで17人でした。この本に収められた50号(2009年5月11日付)まで、計38人の子ども記者が携たずさわりました。
 私は現在、島根県の短大に進学していますが、「ひろしま国」の創刊号から参加し、27号までジュニアライターをしました。もともとは高校の担任の先生に、子ども記者募集の社告を紹介してもらったのがきっかけでした。作文を書いて応募し、「合格」したときは、とてもうれしかったです。
 取材が定期試験と重なるときもあり、しんどいと思うことがなかったとは言いませんが、その活動は本当に私の人生を変えるほど大きな意味を持つものでした。
 最初のころの取材は、質問を取材前に考えておき、それを読むのが精一杯でした。自分が変わったと思ったのは「原爆・平和報道の現場」(13号)を取材してからです。質問を次々と投げかけるのではなく、気がつくと会話をしていました。その中で答えを引き出していたのです。このとき以来、相手との会話が大切だと分かりました。考えてみれば、いきなり次の話題という風に、何の前触れもなく突然聞かれても答えはすぐに浮かばないものです。会話には流れがあって、そのつながりの中でその人の言葉で語ってもらって初めて本当の姿が見えてくるんだと思います。インタビューの仕方が変わったと思います。
 また平和に関する記事を書くということで、自分から情報を収集するようになりました。自分の意見を発信するほどの知識もなく、ほかのジュニアライターと、知識や問題意識の差に正直焦りを感じたからです。新聞を読む時間も増えました。テレビの特集を見たり、夏休みに学生を対象とした講習に参加したりと自分なりに取り組みやすいものに挑戦しました。
 取材では海外の人と出会うことが多く、直接話をする中で外国のことも身近に感じるようになりました。ヒロシマの子どもたちに特に期待がかかっていることも知りました。身近な分、多くを吸収して発信してほしいと言われることも多かったです。
 この本を読んでいただく方は広島以外の人も多いと思います。ひょっとすると子どもではない方かもしれません。
 でもみんなに共感してほしいのです。私たちには「知ること」が求められていると気づいてほしいのです。ジュニアライターをして、堅苦しく考えることはないと学びました。笑顔・あいさつ・思いやりの心…人と心を交わすのは難しいことではありません。絵や音楽、演劇など自分の好きなことを通して考え、発信することもできます。
 まず一歩を踏み出してみませんか?

ジュニアライター 1期生  中重彩

上記内容は本書刊行時のものです。