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植民地を読む
「贋」日本人たちの肖像
四六判
316ページ
上製
価格
3,000円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2016年4月
- 書店発売日
- 2016年4月1日
- 登録日
- 2016年3月7日
- 最終更新日
- 2016年3月31日
書評掲載情報
2018-07-31 |
日本台湾学会報
第20号2018年7月 評者: 豊田周子 |
2016-07-22 |
週刊読書人
評者: 関智英=日本学術振興会特別研究員・明治大学兼任講師・中国近現代史専攻 |
2016-06-12 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 大東和重(比較文学者) |
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紹介
敗戦時、軍人を除き30万以上の日本人が台湾で暮らしていた。自分は被植民者より優れた存在だと考える人々はどんな日常生活を送り、それを表現したのだろうか。そもそも「日本人」とは誰のことだろうか。ほとんど無名の「日本人」作家たちの小説やラジオドラマを通じて、帝国日本の集団的な空想の一端を明らかにする。国民を担保するのは「国語」か旅券か血液か。
目次
はしがき
第I部 植民地台湾の「贋」日本人たち
第一章 「植民地は天国だった」のか──沖縄人の台湾体験
第二章 萬華と犯罪──林熊生「指紋」を読む
第三章 司法的同一性と「贋」日本人──林熊生「指紋」を読む・その二
第四章 植民地の混血児──「内台結婚」の政治学
第II部 描かれた「蕃地」と「蕃人」:好奇心と怖れと
第五章 「楽耳王」と蕃地──中山侑のラジオドラマを読む
第六章 「兇蕃」と高砂義勇隊の「あいだ」──河野慶彦「扁柏の蔭」を読む
第III部 海を渡る台湾人
第七章 看護助手、海を渡る──河野慶彦「湯わかし」を読む
第八章 「大陸進出」とはなんだったのか──紺谷淑藻郎「海口印象記」を読む
第IV部 美談と流言
第九章 震災・美談・戦争期世代──「君が代少年」物語を読む
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。