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鬼殺し(下)
発行:白水社
四六判
356ページ
定価
2,800円+税
- 書店発売日
- 2016年12月29日
- 登録日
- 2016年10月27日
- 最終更新日
- 2017年1月5日
書評掲載情報
2019-03-03 |
毎日新聞
朝刊 評者: 川本三郎(評論家) |
2018-08-18 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 福嶋亮大(文芸評論家) |
2017-12-10 |
毎日新聞
朝刊 評者: 川本三郎(評論家) |
2017-05-21 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
2017-03-26 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 小野正嗣(作家) |
2017-02-26 |
毎日新聞
朝刊 評者: 川本三郎(評論家) |
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紹介
東山彰良氏推薦! 魂を震わす巨篇
日本統治時代から戦後に至る、激動の台湾を生き抜いた客家の少年と祖父の物語。「現代の語りの魔術師」と称された台湾の若手実力派による本書は、莫言に激賞され、数々の文学賞を受賞して高く評価された。
1941年12月、日本軍を乗せた汽車が客家の村にやってきた。祖父に育てられた怪力の少年・劉興帕は、日本軍中佐の養子となって入隊し、日本人になることを夢見て戦う。だが敗戦を迎えると、今度は国民党軍が乗り込んできた。祖父は帕の片腕を切断してともに台北に逃れ、帕が日本兵だった過去を消すために偽の死亡証明書を手に入れる。帕は台湾人として再生を果たすべく、故郷へ帰っていく。
日本への抵抗心を持ち続ける「鬼」としてさまよう帕の大叔父・呉湯興は、「鬼王」と呼ばれる客家の抗日英雄だった。二・二八事件まで続く台湾の混乱を目撃した鬼王は、村で帕と再会し、ついに自分を殺してくれと帕に頼むが……。
常にアイデンティティの揺らぎの中で格闘する帕。台湾には孤児のようなイメージがつきまとう。歴史に翻弄され変貌する村を舞台に、いくつもの物語を紡ぐことで、人間本来の姿の再生を描ききった大河巨篇。
上記内容は本書刊行時のものです。