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越中万葉を楽しむ 高岡市万葉歴史館(編) - 笠間書院
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越中万葉を楽しむ (エッチュウマンヨウヲタノシム) 越中万葉かるた100首と遊び方 (エッチュウマンヨウカルタヒャクシュトアソビカタ)

文芸
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発行:笠間書院
A5判
128ページ
並製
定価 1,000円+税
ISBN
978-4-305-70731-4   COPY
ISBN 13
9784305707314   COPY
ISBN 10h
4-305-70731-4   COPY
ISBN 10
4305707314   COPY
出版者記号
305   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2014年3月
書店発売日
登録日
2014年3月7日
最終更新日
2016年7月6日
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紹介

越中ゆかりの万葉歌をたずねるすべての人へ。
「越中万葉」とは、『万葉集』編纂に大きく関わった大伴家持が、越中守に任ぜられ、いまの高岡市伏木にあった国庁に赴任し、越中国で詠んだ歌々を中心とした三三〇首を称するもの。本書は、『万葉集』の中から越中関連歌百首を選び小倉百人一首のようにかるた形式にした「越中万葉かるた」を、村閑歩氏の絵と、近藤芳竹氏の書とともにわかりやすく紹介したものです。

また、「越中万葉かるた」の世界をわかりやすく紹介するべく、かるた大会のことや遊び方も紹介。その他、高岡市万葉歴史館蔵の万葉かるた10種を紹介。

ルビを多く振り、立体的に歌の世界をイメージできるように試みました。執筆は、坂本信幸、新谷秀夫、関隆司、田中夏陽子、井ノ口史、垣見修司。

■大伴家持(おおとものやかもち)
 養老2年(718)に生まれた奈良時代の貴族・歌人。大伴氏は大和朝廷以来の武門の家柄であり、祖父安麻呂・父旅人とともに律令制度下の高級官吏として活躍した。奈良時代後期の政争を生き延びた家持は、延暦年間には従三位中納言まで昇った。それとともに、『万葉集』の編纂に関わる人物として古代和歌の世界においても大きな足跡を残している。
 天平18年(746)に越中守となった家持は、5年間の赴任期間中に、越中の自然と風土の素晴らしさを223首もの歌に残した。この家持の歌を中心とした337首を「越中万葉」と呼びならわしている。

目次

刊行にあたって(高岡市万葉歴史館館長・坂本信幸)

越中万葉かるた全百首●解説●
○万葉集豆知識~お読みになる前に~
1 大野路は 繁道茂路 茂くとも 君し通はば 道は広けむ
2 渋谿の 二上山に 鷲そ子産むといふ 翳にも 君がみために 鷲そ子産むといふ
3 秋の田の 穂向見がてり わが背子が ふさ手折り来る をみなへしかも
4 をみなへし 咲きたる野辺を 行きめぐり 君を思ひ出 たもとほり来ぬ
5 秋の夜は 暁寒し 白たへの 妹が衣手 着むよしもがも
6 ほととぎす 鳴きて過ぎにし 岡辺から 秋風吹きぬ よしもあらなくに
7 妹が家に 伊久里の森の 藤の花 今来む春も 常かくし見む
8 雁がねは 使ひに来むと 騒くらむ 秋風寒み その川の上に
9 馬並めて いざうち行かな 渋谿の 清き磯廻に 寄する波見に
10 ぬばたまの 夜はふけぬらし 玉くしげ 二上山に 月傾きぬ
11 奈呉の海人の 釣する舟は 今こそば 舟棚打ちて あへて漕ぎ出め
12 かからむと かねて知りせば 越の海の 荒磯の波も 見せましものを
13 白波の 寄する磯廻を 漕ぐ舟の 梶取る間なく 思ほえし君…
14 春の花 今は盛りに にほふらむ 折りてかざさむ 手力もがも
15 鶯の 鳴き散らすらむ 春の花 いつしか君と 手折りかざさむ
16 鶯の 来鳴く山吹 うたがたも 君が手触れず 花散らめやも
17 山吹の 茂み飛び潜く 鶯の 声を聞くらむ 君はともしも
18 山吹は 日に日に咲きぬ うるはしと 我が思ふ君は しくしく思ほゆ
19 葦垣の 外にも君が 寄り立たし 恋ひけれこそば 夢に見えけれ
20 春花の うつろふまでに 相見ねば 月日数みつつ 妹待つらむそ
21 渋谿の 崎の荒磯に 寄する波 いやしくしくに いにしへ思ほゆ
22 玉くしげ 二上山に 鳴く鳥の 声の恋しき 時は来にけり
23 奈呉の海の 沖つ白波 しくしくに 思ほえむかも 立ち別れなば
24 立山に 降り置ける雪を 常夏に 見れども飽かず 神からならし
25 片貝の 河の瀬清く 行く水の 絶ゆることなく あり通ひ見む
26 わが背子は 玉にもがもな ほととぎす 声にあへ貫き 手に巻きて行かむ
27 玉桙の 道の神たち 賂はせむ 我が思ふ君を なつかしみせよ
28 うら恋し わが背の君は なでしこが 花にもがもな 朝な朝な見む
29 矢形尾の 鷹を手に据ゑ 三島野に 狩らぬ日まねく 月そ経にける
30 心には 緩ふことなく 須加の山 すかなくのみや 恋ひ渡りなむ
31 婦負の野の すすき押し並べ 降る雪に 宿借る今日し かなしく思ほゆ
32 東風 いたく吹くらし 奈呉の海人の 釣する小舟 漕ぎ隠る見ゆ
33 みなと風 寒く吹くらし 奈呉の江に 夫婦呼びかはし 鶴さはに鳴く
34 天ざかる 鄙とも著く ここだくも 繁き恋かも 和ぐる日もなく
35 越の海の 信濃の浜を 行き暮らし 長き春日も 忘れて思へや
36 雄神河 紅にほふ 娘子らし 葦附取ると 瀬に立たすらし
37 鸕坂河 渡る瀬多み この我が馬の 足掻きの水に 衣濡れにけり
38 婦負河の 速き瀬ごとに 篝さし 八十伴の男は 鵜川立ちけり
39 立山の 雪し来らしも 延槻の 河の渡り瀬 鐙浸かすも
40 之乎路から 直越え来れば 羽咋の海 朝なぎしたり 船梶もがも
41 珠洲の海に 朝開きして 漕ぎ来れば 長浜の浦に 月照りにけり
42 奈呉の海に 舟しまし貸せ 沖に出でて 波立ち来やと 見て帰り来む
43 波立てば 奈呉の浦廻に 寄る貝の 間なき恋にそ 年は経にける
44 乎布の崎 漕ぎたもとほり ひねもすに 見とも飽くべき 浦にあらなくに
45 玉くしげ いつしか明けむ 布勢の海の 浦を行きつつ 玉も拾はむ
46 浜辺より わがうち行かば 海辺より 迎へも来ぬか 海人の釣舟
47 垂姫の 浦を漕ぐ舟 梶間にも 奈良の我家を 忘れて思へや
48 おろかにそ 我は思ひし 乎布の浦の 荒磯のめぐり 見れど飽かずけり
49 めづらしき 君が来まさば 鳴けと言ひし 山ほととぎす なにか来鳴かぬ
50 多祜の崎 木の暗茂に ほととぎす 来鳴きとよめば はだ恋ひめやも
51 ほととぎす こよ鳴き渡れ 灯火を 月夜になそへ その影も見む
52 朝開き 入江漕ぐなる 梶の音の つばらつばらに 我家し思ほゆ
53 二上の 山に隠れる ほととぎす 今も鳴かぬか 君に聞かせむ
54 しなざかる 越の君らと かくしこそ 柳かづらき 楽しく遊ばめ
55 ぬばたまの 夜渡る月を 幾夜経と 数みつつ妹は 我待つらむそ
56 わが背子が 古き垣内の 桜花 いまだふふめり 一目見に来ね
57 三島野に 霞たなびき しかすがに 昨日も今日も 雪は降りつつ
58 焼き大刀を 礪波の関に 明日よりは 守部遣り添へ 君を留めむ
59 英遠の浦に 寄する白波 いや増しに 立ちしき寄せ来 あゆをいたみかも
60 紅は うつろふものそ 橡の なれにし衣に なほ及かめやも
61 なでしこが 花見るごとに 娘子らが 笑まひのにほひ 思ほゆるかも
62 この見ゆる 雲ほびこりて との曇り 雨も降らぬか 心足らひに
63 天の川 橋渡せらば その上ゆも い渡らさむを 秋にあらずとも
64 雪の上に 照れる月夜に 梅の花 折りて贈らむ 愛しき子もがも
65 あしひきの 山の木末の ほよ取りて かざしつらくは 千歳寿くとそ
66 夜夫奈美の 里に宿借り 春雨に 隠り障むと 妹に告げつや
67 春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つ娘子
68 わが園の 李の花か 庭に散る はだれのいまだ 残りたるかも
69 春まけて もの悲しきに さ夜ふけて 羽振き鳴く鴫 誰が田にか住む
70 春の日に 萌れる柳を 取り持ちて 見れば都の 大路し思ほゆ
71 もののふの 八十娘子らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花
72 夜ぐたちに 寝覚めて居れば 川瀬尋め 心もしのに 鳴く千鳥かも
73 杉の野に さ躍る雉 いちしろく 音にしも泣かむ 隠り妻かも
74 あしひきの 八つ峰の雉 鳴きとよむ 朝明の霞 見れば悲しも
75 朝床に 聞けば遥けし 射水河 朝漕ぎしつつ 唱ふ船人
76 奥山の 八つ峰の椿 つばらかに 今日は暮らさね ますらをの伴
77 紅の 衣にほはし 辟田河 絶ゆることなく 我かへり見む
78 年のはに 鮎し走らば 辟田河 鵜八つ潜けて 川瀬尋ねむ
79 磯の上の つままを見れば 根を延へて 年深からし 神さびにけり
80 大夫は 名をし立つべし 後の代に 聞き継ぐ人も 語り継ぐがね
81 ほととぎす 鳴き渡りぬと 告ぐれども 我聞き継がず 花は過ぎつつ
82 妹に似る 草と見しより わが標めし 野辺の山吹 誰か手折りし
83 藤波の 影なす海の 底清み 沈く石をも 玉とそ我が見る
84 多祜の浦の 底さへにほふ 藤波を かざして行かむ 見ぬ人のため
85 いささかに 思ひて来しを 多祜の浦に 咲ける藤見て 一夜経ぬべし
86 藤波を 仮廬に造り 浦廻する 人とは知らに 海人とか見らむ
87 家に行きて 何を語らむ あしひきの 山ほととぎす 一声も鳴け
88 わが背子が 捧げて持てる ほほがしは あたかも似るか 青き蓋
89 渋谿を さしてわが行く この浜に 月夜飽きてむ 馬しまし止め
90 藤波の 茂りは過ぎぬ あしひきの 山ほととぎす などか来鳴かぬ
91 あゆをいたみ 奈呉の浦廻に 寄する波 いや千重しきに 恋ひわたるかも
92 世間の 常なきことは 知るらむを 心尽くすな ますらをにして
93 鮪突くと 海人の燭せる いざり火の ほにか出ださむ わが下思を
94 わがやどの 萩咲きにけり 秋風の 吹かむを待たば いと遠みかも
95 あしひきの 山のもみちに しづくあひて 散らむ山路を 君が越えまく
96 この雪の 消残る時に いざ行かな 山橘の 実の照るも見む
97 降る雪を 腰になづみて 参り来し 験もあるか 年の初めに
98 石瀬野に 秋萩しのぎ 馬並めて 初鳥狩だに せずや別れむ
99 しなざかる 越に五年 住み住みて 立ち別れまく 惜しき宵かも
100 玉桙の 道に出で立ち 行く我は 君が事跡を 負ひてし行かむ

【図解】病気の家持と池主の歌の贈答

越中万葉かるた大会とその遊び方
 1 越中万葉かるた大会
 2 越中万葉かるた大会のルール
 3 越中万葉かるたの遊び方
 4 覚えておくと便利!一字決まりの札4枚

館蔵資料でたどる万葉かるたの世界
 『萬葉百首絵かるた』
 『犬養孝萬葉かるた』
 『万葉かるた』
 『万葉かるた』
 『万葉歌留多』
 『万葉集絵かるた』
 『越中万葉かるた』
 『筑紫萬葉かるた』
 『味真野万葉かるた』
 『平城京かるた』

高岡市万葉歴史館周辺地図
高岡市万葉歴史館案内

著者プロフィール

高岡市万葉歴史館  (タカオカシマンヨウレキシカン)  (

 高岡市万葉歴史館は、『万葉集』に関心の深い全国の方々との交流を図るための拠点施設として、1989(平元)年の高岡市市制施行百周年を記念する事業の一環として建設され、1990(平2)年10月に開館しました。
 万葉歴史館は、「万葉集」と万葉の時代を探求するため、広く関係資料・文献・情報等の収集、整理、調査、研究を行い、その成果を公開するとともに、展示、出版や教育普及などの諸活動を行っております。〒933-0116 富山県高岡市伏木一宮1-11-11 電話 0766-44-5511 FAX 0766-44-7335 http://www.manreki.com

上記内容は本書刊行時のものです。