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王朝文学の光芒
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2012年12月
- 書店発売日
- 2012年12月11日
- 登録日
- 2012年11月19日
- 最終更新日
- 2013年10月17日
紹介
和歌、そして日記文学の表現は
如何なる歴史や文化の光明を
背負っているのか。
和歌が詠ぜられる場の変遷、また日記文学に於ける
身近な文物に纏わる表現はどのような時代の光彩を帯びるのか。
言葉の裏に潜む文化や歴史を解析し、
表現をくるむ光の煌めきを掬い出す。
【表現のなかで、ここでは和歌並びに日記文学から発せられる光の輪を解析の対象とした。日々のなかの文芸としての和歌、また実際の生活の火影が常に瞬いている日記文学の表現が如何なる歴史や文化の光明を背負っているのか。そして事物に対する視点を導入した時、表現の回路はどのような光彩を帯びるのか。本書では、以上の如き外側の視線を介在させながら、単なる点描ではない生活実感の光芒を解析の目的とした。......「はじめに」より】
目次
はじめに
第一篇 王朝和歌の広がり
第一章 一条朝の屏風歌 --『小右記』をめぐって--
第二章 『拾遺集』に於ける雑春の特性
第三章 藤原為頼について
第二篇 『蜻蛉日記』の表現と広がり
第一章 『蜻蛉日記』本文の再検討
第二章 和歌に於ける装飾
--『蜻蛉日記』『源氏物語』の「陸奥紙」再見--
第三章 『蜻蛉日記』の服飾・容飾 --道綱の衣と賀茂臨時祭と--
第三篇 『和泉式部日記』の表現と広がり
第一章 『和泉式部日記』の文
--「のたまはせけると見るもをかしくて」の解釈を中心に--
第二章 『和泉式部日記』の文と夕暮
--「待たましも」の歌をめぐって--
第三章 『和泉式部日記』の饒舌な文
第四篇 日付という広がり
第一章 『蜻蛉日記』下巻に於ける養女迎えの時期について
第二章 『蜻蛉日記』の鳴滝籠りに於ける生理
--「産めるかもしれない性」への執着--
第三章 日付の空間 --『和泉式部日記』の日付と漢文日記--
初出一覧
あとがき
語彙索引
和歌初句索引
上記内容は本書刊行時のものです。