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稲賀敬二コレクション1 物語流通機構論の構想
A5判
392ページ
上製
定価
8,000円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫僅少
- 初版年月日
- 2007年6月
- 書店発売日
- 2007年6月14日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2020年11月30日
紹介
国文学者、稲賀敬二(1928-2001)の仕事の全貌。斬新な『源氏物語』成立論をなし、『堤中納言』『落窪物語』『住吉物語』などの魅力的な注釈者でもあった氏の、単行本未所収の論文を集め、ジャンル別に全6巻に収めたシリーズ。豊饒にして刺激に満ちた稲賀ワールドを堪能できます。各巻には、第一線で活躍中の研究者による解説をつけました。
目次
第一部 主役交替の現象学(書き下ろし)
第二部 物語の形成過程と流通機構
人間関係論と文学史 ―『古事記』から『古今集』へ―
〔講演筆録〕違約と選択 ―古典文学の形成―
構想と表現
古典鑑賞の方法・物語 ―『源氏物語』『堤中納言物語』へ―
物語作中人物の口ずさむ詩句
帝の院号と時代設定意識 ―「嵯峨の帝」から「桐壺の帝」へ、承和の変前後からの半世紀
物語流通機構の形成期 ―十世紀の女性の裏とおもて―
王朝物語の制作工房 ―中務の住む町―
女性高等教育の段階的移行 ―平安朝、十世紀・十一世紀の事例について―
散文表現の転換期・一条朝
「隠身」と「変形」・序説
〔コラム〕かぐや姫の〈隠身〉の術
〔口述筆記〕物語流通機構論・序説
上記内容は本書刊行時のものです。