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昭和文学研究 第56集
- 出版社在庫情報
- 在庫僅少
- 初版年月日
- 2008年3月
- 書店発売日
- 2008年4月5日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2014年6月6日
紹介
学会誌として、従来、会員以外は入手困難だったものが、通常の書籍同様、書店にてご注文いただけるようになりました。年二回刊行。
目次
【特集 追放/亡命/漂流】
山中峯太郎とその記号的「漂流」
―昭和初期の『主婦之友』掲載言説を中心に― 副田賢二
「私の胸には血潮のバラが咲いた」
―反戦エスペランチスト・長谷川テルの「文学」― 島村輝
小栗虫太郎『紅軍巴蟆を越ゆ』論
―〈密林〉の文体― 小松史生子
漂泊する〈わたし〉
―石川淳「葦手」のなかの歌謡・家族― 若松伸哉
漂流する神
―折口信夫「死者の書」における「まれびと」像― 早川芳枝
横光利一「橋を渡る火」論
―ロシアのイメージをめぐって― 日置俊次
彷徨える〈兵隊〉たち
―火野葦平『戦争犯罪人』論― 羽矢みずき
紙の中の不可耕土
―開高健『ロビンソンの末裔』― 鳥羽耕史
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〈都会の底〉に生きる少女たちの行方
―室生犀星「女の図」に見る徳田秋聲「チビの魂」の比較を通して-- 能地克宜
太宰治「春の枯葉」と占領下の〈学校〉表象 永吉寿子
朝鮮・台湾・金石範の済州
--冷戦期リアリズムの創出-- 佐藤泉
安部公房「壁あつき部屋」試論
--罪責の行方-- 木村陽子
金井美恵子「兎」をめぐるクィア
―〈少女〉の物語から〈私〉の物語へ-- 武内佳代
●研究動向
片山廣子/松村みね子 吉川豊子
山田風太郎 谷口基
多和田葉子 谷口幸代
●研究展望
旧改造社関係資料の概要と可能性 黒田俊太郎・三浦卓
アニメーション言論の新たな地平へ 石曽根正勝
高橋新太郎文庫のこと 松村良
●書評
菅本康之『モダン・マルクス主義のシンクロニシティ 平林初之輔とヴァルター・ベンヤミン』 西村将洋
疋田雅昭『接続する中也』 加藤邦彦
鳥羽耕史『運動体・安部公房』 菅本康之
尾西康充『椎名麟三と〈解離〉 戦後文学における実存主義』 立尾真士
高橋昌子『藤村の近代と国学』 渡邊英理
●新刊紹介
水田宗子・長谷川啓・北田幸恵編『韓流サブカルチュアと女性』
真銅正宏『小説の方法 ポストモダン文学講義』
国際寺山修司学会編『寺山修司研究 Vol.1』
羽鳥徹哉・布川純子監修 成蹊大学大学院近代文学研究会編『現代のバイブル 芥川龍之介「河童」注解』
佐藤公一『小林秀雄のコア 文学イデオローグ』
都築久義『昭和の戦争と文学者』
藤本寿彦『幸田文「わたし」であることへ』
●会務委員会だより
上記内容は本書刊行時のものです。